マイホームを購入したい!自分はいくらなら買える?

2021/12/25 12:30

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「マイホームを購入したいが、いくらの家なら買えるのだろうか」──。そんな悩みを解消するために、マイホームを買った人たちの費用の平均値や内訳、年収別の金額を確認してみましょう。そうすると、「自分ならいくらくらいの家が買えそうか」「欲しい家を買うためには何が必要か」が分かるはずです。 マイホームの平均価格は3664万円 か

「マイホームを購入したいが、いくらの家なら買えるのだろうか」──。そんな悩みを解消するために、マイホームを買った人たちの費用の平均値や内訳、年収別の金額を確認してみましょう。そうすると、「自分ならいくらくらいの家が買えそうか」「欲しい家を買うためには何が必要か」が分かるはずです。

マイホームの平均価格は3664万円 かかる費用の目安は?

マイホーム購入にはいくらくらいかかるのでしょうか。マイホーム購入の平均価格は3,664万円で、分布をみると2,200万円から4,600万円が多くなっています。

マイホームの種類別の所要資金は次の通りです。

マンション 4,521万円
土地付注文住宅 4,257万円
建売住宅 3,494万円
注文住宅 3,454万円
中古マンション 3,110万円
中古戸建 2,574万円
(住宅金融支援機構の「フラット35利用者調査(2019年)」。注文住宅については建設費と土地取得費の合計。新築住宅・中古住宅は購入価額)

手持ちの額がいくらあれば買えるのか

マイホーム購入組むには住宅ローンを組むことが一般的ですが、手元にどれくらいのお金があるのが一般的なのでしょうか。同調査によると、住宅購入時の手持金の平均値は424万円、中央値は203万円です。住宅ローンの1ヵ月あたり予定返済額の平均値は10.2万円、中央値は9.5万円です。

なお、中央値とは、データを順番に並べた時ちょうど真ん中に位置するデータのことです。極端な値がある場合、平均値より中央値の方が実態に近いケースがあります。

マイホーム購入にかかる費用はどんなものがあるのか

マイホーム購入にかかる費用は、土地の有無や状況、マイホームの種類、住宅会社によっても異なります。たとえば、次のような費用がかかる可能性があります。

・土地の購入費用
・土地購入の仲介手数料
・建物の購入費用、建設費用
・土地建物の不動産取得税
・土地建物の登記費用(司法書士報酬+登録免許税)
・印紙税、固定資産税の精算金
・火災保険料、地震保険料
・住宅ローンの保証料
・住宅ローンの手続き費用
・地盤調査費用
・地盤改良工事の費用
・水道負担金
・地鎮祭等の費用

また、次のような費用も意外とたくさんかかるので、最初から資金計画に盛り込んでおく必要があります。

・家具、家電、カーテン等の購入費用
・引っ越し費用

マイホーム購入の際には、「土地がこのくらい、建物がこのくらい」と考えてしまいがちです。しかし、土地建物の購入以外にも、さまざまな諸費用がかかります。諸費用だけで数百万円になるケースも少なくありません。

土地を購入する前にFPや住宅会社に相談してライフプランを立て、全体の見通しを持った上で住宅購入を進めていきましょう。

年収別のマイホーム購入金額の目安は?

住居にどのくらいのお金をかけられるかは年収や生活費によって異なります。年収とマイホーム購入費用の目安を確認しましょう。

マイホーム購入の年収倍率(所要資金/世帯年収)の平均値は6.6倍です(住宅金融支援機構の「フラット35利用者調査(2019年)」)。

これをもとに、年収300万円から1,000万円の場合を想定して計算すると、世帯年収とマイホーム購入金額の目安は次の通りです。

年収300 万円 1,980万円
年収400 万円 2,640万円
年収500 万円 3,300万円
年収600 万円 3,960万円
年収700 万円 4,620万円
年収800 万円 5,280万円
年収900 万円 5,940万円
年収1,000万円 6,600万円

上記はあくまで年収倍率の平均値をもとに計算した結果です。同調査の結果をみても、年収倍率0.9倍以下の人もいれば、11倍以上という人もいます。

家計の収支の把握とライフプランの作成が大事

平均データを知り自分の年収を照らし合わせてみると、どのくらいの予算をマイホーム購入にあてられるか目安を知ることができます。

一方で、目安はあくまで目安です。マイホーム購入を決める前には、家計の収入や支出の状況を把握し、ライフプランを立てる必要があります。そうすることで、具体的に毎月いくらまでなら返済できるのか、マイホーム購入に向けて貯めておくべき金額はいくらなのかといった点が見えてくるでしょう。

平均データを目安として参考にしつつも、家族でよく話し合って決めることが、後悔のないマイホーム購入につながるはずです。

文・木崎 涼(ファイナンシャル・プランナー)
編集・濱田 優(dメニューマネー編集長)

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