コロナウイルスの感染症指定が2類から5類になると封じられましたが、そうなるとこれまで無料だった医療費が有料になる可能性があります。そこで、医療保険に入って備えるべきという意見がありますが、必要なのでしょうか。
5類になると医療費がかかるようになる可能性
現在コロナウイルス感染症は結核などと同じ2類に指定されているため、医療保険を適用後、残った医療費や予防接種などは公費負担となり無料ですが、インフルエンザや梅毒と同じ5類になれば公費負担がなくなり、医療費は原則、3割負担となります(当面、公費負担を続けるべきとの案もあります)。
具体的にかかる金額としては、PCR検査一回で2500円程度、一回の診察で6000円程度、入院なら1週間で数万円、重症化してICU(集中治療室)に入ると10万円を超える可能性もあると予想されています。
入院などは医療保険で備えられる
医療保険では、一般的に診察費用などは保障されませんが、入院になれば保険が下りるものが多く、当然コロナウイルスでの入院費用についても保障されます。
たとえば、入院日額5000円の保険なら一週間で3万5000円の保険が下ります。また、ICUに入った際に4万円が下りる保険もあります。
重症化リスクのある人などは医療保険で備えるといいかもしれません。
高額療養費制度だけででほとんどまかなえるが……
ただし、多額の費用がかかった場合は高額療養費制度が使えます。一ヵ月に一定金額以上の医療費がかかった場合には、その金額を超えた分が返ってくるもので、上限額は収入によりますが、平均的な収入の人なら医療費は最大で月8万ほどで済みます。
これなら、医療保険に入っておけば、まかなえる額です。たとえば2週間入院した場合、日額5000円の保険なら、7万円の保険がおりるので、負担は1万円だけになります。
下りる額は保険の種類、保険料にもよりますが、入院などになった際のお金が心配なら、医療保険を検討してみてはいかがでしょうか。
文/編集・dメニューマネー編集部
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