持ち家があり、子供がいない、または成長して家を出た中高年夫婦が、老後に使えるお金を増やすために「リバースモーゲージ」を勧められることがありますが、うまく使うと数百万円分使えるお金に違いが出るかもしれません。ただ注意点もあります。
リバースモーゲージは住むところを確保しつつ使えるお金が増えるローン
リバースモーゲージはローンの一種で、自宅などを担保にして自宅評価額の50〜60%の資金を借り、亡くなった後に担保からお金を返す仕組みです。生きているうちは、自宅に住みながら利息分のみの支払いをします。銀行などがの金融機関が販売しています。
なぜこういう仕組みができるかというと、自宅は建ててから時間がたつと価値は下がっていきますが、土地の価値は残るからです。たとえば土地と自宅合わせて1000万円の価値があれば、500万円から600万円程度を借りられます。
家などの財産は、自分たちの死後は子供などが相続しますが、子供など相続人がいない場合はどうなるかというと、国の持ち物になります。家などの資産を残す必要がないなら、リバースモーゲージを使えば、自宅の資産価値の分で使えるお金が増やせるわけです。
リバースモーゲージにもデメリットはある 代替商品はあるのか?
リバースモーゲージのデメリット・注意点は2つあります。それは、「利息の支払いが必要」、「年齢や使い道に制限がある場合がある」です。
まずリバースモーゲージはローンなので、利息を払う必要があります。3%程度ですが、支払いは一生続くため、長生きすれば負担が大きくなります。
また、リバースモーゲージには60歳以上といった年齢制限や、借りたお金の使い道を医療費や介護費用などに制限されている場合があります。
そうした制限を受けたくない場合は、リバースモーゲージに似た商品として、家を一旦売って、その家を賃貸契約で借りて済み続ける「リースバック」という制度があります。
ただし、リースバックにもデメリットとして、使い道の制限はないものの住める期間の制限があります。
文/編集・dメニューマネー編集部
【関連記事】
・「メルカリ活用術」断捨離しておこづかいを!
・ANAとJALの株主優待を徹底比較!おすすめはどっち?(外部)
・絶対避けたい!「老後破産」特集
・積立NISAを始めるタイミングは2023年がベスト?(外部)
・人気シリーズ「銀行員が教える」