春の入学シーズンを前に、孫のためにランドセルや、進学の祝いにiPhoneなどの高いスマホを買ってあげる人もいるだろうが、こうした出費が積み重なって「孫破産」に陥ってしまうことがある。孫破産する人の特徴として次の3つが挙げられる。
特徴1 現在の収入や支出をもとに将来設計をしていない
「年金だけで生活できているし、なんとかなるだろう」と考えて、現在の収入や支出のバランスを無視して孫にお金をかけすぎると、気づいたときには破産していることがある。
もし年金だけで生活できていても、今よりも旅行や趣味などにお金をかけるようになれば、年金だけでは足りず貯金を切り崩していかなくてはならない。
高齢になるほど、急な医療費や介護費がかかる可能性は高くなり、それがどれくらいの長さになるかも分からない。
孫破産を避けるには、収支や貯金額を見直し余裕を持った将来設計をするべきだ。
特徴2 自分の子供(孫の親)がこちらの経済状況を知らずに頼ってくる
自分の子供、つまり孫の親が、こちらの経済状況を知らず「親はお金を持っているだろう」と子供(孫)へのおこづかいなどを要求してきたとき、断りきれずに援助するのはよくない。
孫破産を防ぐために、自分たちの経済状況を孫の親と共有するなど、常に本音で話しておこう。
経済状況を教えるのは恥ずかしいかもしれないが、思い切って教えれば無理なお願いはしてこないはずだ。
特徴3 お金や物で孫の心をつかもうとする
孫におこづかいやプレゼントを頻繁に渡していると、孫が大きくなってからも祖父母からお金やモノをもらえるのが当たり前と思われ、年齢とともに欲しがる物が高額化していって破産に陥るかもしれない。
孫に適切な金銭感覚を身につけてもらうためにも、お金やモノは与えすぎないようにしよう。
孫に使うお金は、年間平均10万4,682円という調査結果がある(2021年 ソニー生命調査)。
孫にかけるお金は人それぞれだが、この金額よりも多いならお金をかけすぎているかもしれない。
かわいい孫のためにお金をかけすぎて破産すると、孫の親だけでなく将来的には孫にも迷惑をかける恐れがあるので冷静に判断しよう。
文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
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