定年退職した後は働きたくないという場合、早めに老後資金を準備する必要がありますが、夫婦共働きか自営業かなどによって、必要金額は大きく変わります。年金の額が異なるからです。老後の生活費を平均的な月約27万円と考えて、どのくらい資金を貯める必要があるのか計算してみます。
なお、毎月の生活費や何にいくら払うか、必要かは、健康状態や持ち家の状況、ライフスタイルなどによりますし、もらえる年金額も人それぞれなので、以下はあくまで一つの考え方として参考にしてみてください。
夫婦共働きの会社員・公務員の場合──1000万~2000万円必要
現役時代に夫婦共働きをしていたのなら、最低限、介護費用として1,000万円は貯めておきましょう。介護費用は、平均で1人500万円程度なので、夫婦2 人分です。
ただ旅行などレジャーを楽しみたい、孫の教育資金を援助したいなどと考えている場合は、予備費として1,000万円ほど準備しておきましょう。
なお共働き夫婦で、年金を月27万円もらうには、現役時代の世帯年収(夫婦の合算)がおおむね800万円必要です。
夫か妻のいずれかが働いていない場合──2680万円必要
共働きではなく、夫か妻が専業主婦(夫)の場合は、2,680万円ほど貯めておきたいです。
年金額が月約20万円なので、生活費には毎月7万円不足します。
男性の平均余命である85歳までの20年を考えると、生活費に1,680万円。介護費に1000万円で2,680万円という資産です。
夫婦そろって自営業の場合──4840万円必要
夫婦どちらも自営業者の場合は、85歳まで生きると考えると4,840万円必要です。
国民年金では2人分でも平均月11万円前後なので、毎月16万円不足、85歳までにかかる額は3,840万円で、介護費用との合計で4,840万円です。
個々の状況で必要資金が異なることを再認識し、老後資金の準備は早く始めましょう。
文/編集・dメニューマネー編集部
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