「ジャンク債」低格付けだが高い金利がもらえる債券

2023/02/24 06:00

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ジャンク債とは、信用力が低くデフォルト(債務不履行)のリスクが高いため、その代わりに高い金利を付けて売り出されている債券です。 「ジャンクボンド」(bondは債券のこと)、「ハイ・イールド・ボンド」、「ハイイールド債」、「高利回り債」ともいいます。 ジャンク債はハイリスク・ハイリターン 債券投資のイメージは、ローリス

ジャンク債とは、信用力が低くデフォルト(債務不履行)のリスクが高いため、その代わりに高い金利を付けて売り出されている債券です。

「ジャンクボンド」(bondは債券のこと)、「ハイ・イールド・ボンド」、「ハイイールド債」、「高利回り債」ともいいます。

ジャンク債はハイリスク・ハイリターン

債券投資のイメージは、ローリスク・ローリターンでしょうが、ジャンク債はハイリスク・ハイリターンの投機的な金融商品といえます。

ジャンク債は、米国大手格付け機関のS&P Global RatingsやMoody's(ムーディーズ) の長期格付けで、「BB」(ダブルビー)、「Baa」格以下の低格付け債です 。投資適格とされるのは、S&Pでは最上位のAAAからBBBまで、ムーディーズではAaaからBaaまでのため、ジャンク債は、投資不適格債ということです。

ジャンク債にはデフォルトの可能性がある

格付けになる理由は、債券を売り出している発行体(国や企業など)の財政状況や経営状態がおもわしくなく、今後さらに悪くなる可能性があると判断されているためです。

実際に事態が悪くなれば、将来的に利息が支払われなくなったり、元本が大幅に目減りしたり、最悪の場合、元本がまったく戻ってこない可能性もあります(債務不履行=デフォルト)。ジャンク債は、このような信用リスクと引き換えに、高い金利がもらえるのです。

そのほかのリスクは、高格付け債に比べて流動性が低いため、売りたいときに買い手が見つからないことがある点です。債券の価格は、発行体の信用度が下がれば同じように大幅に下がっている可能性もあるので、売れたとしても損失が出るかもしれません。売却の際にも注意が必要です。【お金の単語帳】