「占い詐欺」を見抜く方法 よくある4つの手口「相談の8割は女性」

2023/02/23 10:00

占いサイトのトラブルが急増していて、全国で1000件以上ある相談のうち8割もの女性が被害を受けているという。ここ数年特に増えていて、東京都では2021年度の相談件数が前年の8倍になり、中には1000万円を支払った人もいる。無料占いの案内メールや広告からサイトに登録したあと、だまされてしまうケースが多い。占い詐欺の主な手

占いサイトのトラブルが急増していて、全国で1000件以上ある相談のうち8割もの女性が被害を受けているという。ここ数年特に増えていて、東京都では2021年度の相談件数が前年の8倍になり、中には1000万円を支払った人もいる。無料占いの案内メールや広告からサイトに登録したあと、だまされてしまうケースが多い。占い詐欺の主な手口として次の4つが挙げられる。

手口1 終わりをあいまいにしてお金を払い続けさせる

占いの中でも特に詐欺が多いのがメール占いで、何かと理由をつけて鑑定を受け続けさせ、お金を払わせるという手口が多い。

たとえば「惜しい。もう少しで見えてくるのですが……」「あと少しで運が開けるので頑張りましょう」などのメッセージを送ってきて、追加の鑑定料を払わせる。中には借金をして約250万円を使ってしまった人もいる。

いつ終わるのかを必ずはっきりできるものでもないかもしれないが、せめて回数や費用の目安はたずね、はっきり答えてもらえない場合は疑おう。

手口2 不安をあおる言葉や甘い言葉をかけてくる

不安をあおる言葉や甘い言葉で、お金を払わせる手口も少なくない。たとえば「ここでやめたら金運はアップしなくなる」「鑑定を最後まで受けないと不幸が訪れる」といったものや、「あなたには特別な力が宿っている」「幸運が訪れている」などだ。

この手口が原因で、気づいたときには約120万円を払ってしまった人もいる。まずは冷静になり、そういう手口もあることを意識しよう。

手口3 第2・第3の占い師から連絡が来る

鑑定を申し込んだ占い師だけでなく、師匠や弟子を名乗る第2・第3の占い師からも連絡が来て、再び課金させる手口もある。

注意したいのが、第2・第3の占い師が自分の置かれている状況や考えていることなどを言い当ててきたときだ。最初の占い師から自分の情報が流れているだけと考えよう。

手口4 意味不明なメッセージを何度も送らせる

メール占いでは、メッセージの受信は無料であるものの、返信にはポイント購入が必要なケースが多く、意味のないメッセージを何度も送らせて課金させる手口がある。たとえば、「好きな都道府県をひらがなにして送信」「祈りの言葉を唱え、唱え終えた合図として漢字を一文字ずつ送信」といったものや「スマホを5秒間、胸に当ててから送信」というものもある。

中には、返信に1通あたり1000〜1500円ほどかかるところもあり、要求に応えているうちに、数十万円の支払いになっていることもある。

詐欺を見抜くのは難しいが、おかしいと思ったらやりとりの内容をスクリーンショットなどで残し、第三者に相談しよう。

文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部

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