結婚・出産に備えたい

30代の男性が将来に向けて考えるべきこと 介護や結婚にどれくらいお金がかかる?

2023/02/25 08:00

30代は親の介護など、そろそろ真剣に将来を考える時期です。それは女性にとっても同じですが、男性は、将来についての考え方が女性と違う傾向があるそうです。結婚するかどうか、結婚する平均年齢も、男性は女性と違います。老後は誰にも訪れるものですが、特に30代になった男性が今すぐ考えるべきこと、取り組むべき準備について考えてみま

30代は親の介護など、そろそろ真剣に将来を考える時期です。それは女性にとっても同じですが、男性は、将来についての考え方が女性と違う傾向があるそうです。結婚するかどうか、結婚する平均年齢も、男性は女性と違います。老後は誰にも訪れるものですが、特に30代になった男性が今すぐ考えるべきこと、取り組むべき準備について考えてみましょう。

男性は女性に比べて親の介護への意識が低いというデータがある

親の介護と仕事をどうするかは、将来大きな問題になります。

男性は女性と比べて、自分が親の介護をしなければいけないことを理解できていない傾向にあるといいます(「人生100年時代の結婚と家族に関する研究会」資料より)。実際には、40~50代の男性のうち80万人以上は親の介護をしており、40代を迎える前の30代のうちに親の介護のことは真剣に考えておくべきでしょう。

介護を理由に仕事を辞めた男性は年間2万4,000人で、女性(年間7万5,100人)と比べて人数は少ないことが、2017(平成29)年の就業構造基本調査で分かっています。ただし、独身で頼れる家族がいない男性は、仕事との両立が難しく介護離職をする可能性は高いでしょう。

介護により仕事を辞めたときは、収入が減るだけでなく将来もらえる年金も減るため、老後資金が足りなくなる可能性があります。

40代で本格的な介護を迎える前に、毎月少しでもいいので貯金をしておいたほうがいいかもしれません。

結婚するかどうかは真剣に考えたほうがいい

未婚の人は、将来結婚するかどうかも30代のうちに考えておいたほうがよいでしょう。

男性は、女性と比べて未婚率が高く、内閣府の予測では、2040年時点の50歳時点で一度も結婚していない人の割合(生涯未婚率)は、女性が約20%であるのに対して、男性は約30%になるそうです。

結婚したくない、しないつもりの人は、お金についても、生涯独身で過ごすこと前提に考える必要があります。65歳以上の独身世帯は、持ち家がある場合は毎月1万円程度の老後資金があれば生活費はまかなえますが、賃貸なら生活費に、住居費として毎月6~7万円ほどはプラスで必要です。

平均余命の82歳までは生きると考えた場合、老後も賃貸住宅で過ごすのなら1,500万円程度の老後資金を貯めておいたほうがよいでしょう。

結婚しているのなら妻が子供を何人産むつもりなのか考えたほうがいい

既婚または結婚予定の男性は、将来的に子供を何人作るかといったことや、子供にいくらお金をかけるべきなのか、パートナーときちんと話し合ったほうがよいでしょう。

子供を産む前にお金の話をするのは好ましくないように思う人もいるかもしれませんが、子供が大学まで進む場合、国公立でも1人あたり1,000万円程度の教育資金が必要です。

現在の30代男性の平均的な収入や支出から考えれば、2人以上産むなら、共働きしてもらうなど妻の協力があったほうがよいと考えられます。

文/編集・dメニューマネー編集部

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