医師の処方せんがなくてもアフターピル(緊急避妊薬)を薬局で買えるようにするべきか、政府が検討を進める 中、女性を対象にした調査で、7割以上が、避妊に失敗・失敗する可能性がある場面を経験したことが分かった。またアフターピルの服用経験がある人は35%だった。
7割以上の女性が、避妊に失敗・失敗する可能性がある場面を経験
調査は2月、クリニックフォアの女性利用者920人を対象に行われた。
アフターピルとは、避妊に失敗した、または避妊せずに行った性交の後、72時間以内に緊急的に用いる避妊薬のことで、主に排卵を遅らせることで受精を妨げるもの。事後避妊薬、緊急避妊ピルなどとも呼ばれる。現在は医師の処方せんが必要だ。
この調査では、7割以上の人が、避妊に失敗・失敗する可能性がある場面に遭遇したと回答。妊娠を希望していない時に、コンドームを使用せずに性交渉を行った経験があるかどうかたずねたところ、半数以上の人が「ある」と答えた。
コンドームを使わずに性交渉した理由で一番多かったのは、「男性につけたくないと言われたから」で41%、「男性につけて欲しいと伝えづらかった」が32%と続いた。自分がつけたくなったという人も14%いた。
35%もの人がアフターピルを服用したと回答
また、アフターピルについては35%が「服用したことがある」と答えており、さらに7%が服用したことないが検討したことがあるとしている。
産婦人科などの対面診療でアフターピルを処方してもらった人に、抵抗・不安を感じた経験があるか聞いたところ、約8割が「抵抗・不安を感じた」と回答している。
OTC化に9割が賛成しているが……
現在アフターピルは医師の処方箋が必要な薬だが、政府は処方箋がなくても薬局で買えるようにするOTC化(スイッチOTC)の検討を進めている。
検討の背景にあるのは、DVや性暴力などによる意図しない妊娠が増えていることや、オンライン診療が解禁されたものの、入手にハードルがあることなどがある。
ハードルとして挙げられるのは、処方せんが必要なこと、夜間や休日に対応している医療機関が少ないことのほか、心理的な抵抗感や、保険適用外で費用がかかることなどもあるようだ。
この調査では、アフターピルのOTC化について9割が賛成していることも分かっているが、別の調査では、産婦人科医の42%が反対しているとされている(2021年)。理由としては、転売の恐れやコンドーム使用率の低下による性感染症リスクの拡大などがあるようだが、今後のOTC化に向けた議論に注視したいところだ。
文/編集・dメニューマネー編集部
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