ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が3月8日から始まる。日本は9日の中国戦が初戦だ。日本が勝ち進めば日本中が盛りあがること必至、株式市場での注目企業はどこだろうか?
過去のWBCでは日本が優勝したときは日経平均が高い
WBCは今回で5回目だ。2006年の第1回、2009年の第2回が優勝。2013年の第3回、2017年の第4回は準々決勝で敗れベスト4だった。
去4回の期間中の日経平均は前回の2017年を除く4回中3回が上昇している。特に優勝した第1回4%高、第2回は16%高と、優勝したときの日経平均は負け知らずだ。
スポーツイベントと株式市場は関連が強い。特に世界的なイベントで日本が活躍したときは関連銘柄が物色される。
2022年のサッカーW杯では、ドイツに歴史的な勝利をあげた2022年11月24日の日経平均は324円高となり「ご祝儀商い」だと言われた。
特にスポーツ関連企業や動画配信企業が買われた。スペインに勝った12月2日の日経平均は448円も下げたが、全面安のなか関連銘柄だけは買われた。
2021年の東京五輪では日本は58個のメダル、金27個とともに過去最多だった。コロナ禍で日経平均は五輪開幕の7月23日まで7月は4%下げていたが、五輪期間は1%高と堅調だった。
いずれのスポーツイベントも、日本の活躍が市場のムードを盛りあげたとの見方が強かった。
大谷関連でスポーツ用品、スポーツ観戦でメディアやスポーツバー関連銘柄に注目
最大の注目は、大谷翔平選手の参加だ。米国でも大谷選手とチームメイトのマイク・トラウト選手以下、トップ選手が数多く参加するため注目度は高い。順当に進めば準決勝で日本は米国と対戦する。
スポーツ用品:ABCマート、チヨダ、ミズノ……
これまで大谷関連と言えばスポンサー契約をしているアシックス、デサントなどが定番だった。ただ、2023年にシューズはアシックスから米ニューバランスになったようだ。
ウェアもニューバランスへ変更との報道もある。デサントが提供していたアンダーシャツなどのウェア類も米チャンドラーに変えたようだ。ちなみにヤクルトの若き三冠王、村上宗隆選手もニューバランスをはいている。
ニューバランスを積極的に展開しているシューズチェーンのABCマート <2670> とチヨダ <8185> が注目。スポーツ用品は大谷モデルだけではないので、ミズノ <8022> 、アシックス <7936> 、デサント <8114> 、ゼット <8135> などにも注目だ。
ミズノは日本代表のユニフォームを提供しており、今回のWBCのレプリカユニフォームなど公式応援グッズを展開している。ユニフォームにロゴが印字されている。
メディア──TBS、朝日放送……
サッカーW杯ではサイバーエージェント <4751> が全試合無料中継で注目された。今回は、日本戦ではTBS HD <9401> が初戦の中国戦、次の韓国戦を放映する。決勝は朝日放送HD <9409> だ。
日本戦以外は、BSのスポーツ専門局のJ SPORTSでの放映のみ。J SPORTSはJCOMが大株主。JCOMはKDDI <9433> と住友商事 <8053> がともに50%保有する連結対象子会社だ。
スポーツバー──ハブ、出前館
スポーツ観戦はスポーツバーで盛りあがるというのが定番になりつつある。ハブ <3030> では特需が期待出来そうだ。また、フードデリバリーで家庭観戦も増えそうなため、出前館 <2484> にも注目。
ゲーム──コナミ、ガンホー
コナミグループ <9766> は WBCのグローバルスポンサーだ。人気野球ゲーム「パワプロくん!」や「プロ野球スピリッツ」などへの波及効果が期待出来る。
ガンホー・オンライン・エンターテイメント <3765> も、選手のユニフォームにロゴが印字されているスポンサーだ。
ドリンクなど村上選手関連──ヤクルト、オープンハウス
村上選手が活躍すればヤクルト本社 <2267> やヤクルト・スワローズのトップスポンサーであるオープンハウス <3288> が話題となる可能性もありそうだ。
日本代表の活躍で日本と株式市場を明るくしてくれることを期待して応援したい。
文/編集・dメニューマネー編集部
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