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米国株に投資するなら増配を続けている「配当貴族」銘柄をチェック

2023/03/08 07:00

米国株投資が人気ですが、相場はこのところ一進一退、さらに雇用統計や利上げ観測もあって短期的な先行きが見通しづらい状況です。特に初心者は売買を繰り返すよりも、中長期で持って配当を狙うほうが取り組みやすいでしょう。そこで参考にしたいのは、「配当貴族」銘柄と呼ばれる連続増配銘柄です。 配当狙い投資のメリット 配当狙い投資の基

米国株投資が人気ですが、相場はこのところ一進一退、さらに雇用統計や利上げ観測もあって短期的な先行きが見通しづらい状況です。特に初心者は売買を繰り返すよりも、中長期で持って配当を狙うほうが取り組みやすいでしょう。そこで参考にしたいのは、「配当貴族」銘柄と呼ばれる連続増配銘柄です。

配当狙い投資のメリット

配当狙い投資の基本は、基本的に中長期で持つつもりでほったらかし投資です。米国株は、日本株に比べて企業ごと配当時期が分散されており、年4回配当金を出す銘柄も多いため、配当月を分散して毎月配当も見込めます。中長期保有してインカムゲインをもらう方法にも適しています。

25年以上増配の優良企業「配当貴族」銘柄にはどんな会社が含まれる?

米国株の銘柄を選ぶ際に注目されているのが、「25年間以上の連続増配でS&P500内の優良大型株」を集めた「配当貴族」銘柄です。文字通り、毎年、配当金の額を継続的に増やしてきた企業のことで、中には、日本人にもなじみのある企業が多数含まれます。

たとえば、飲料メーカーのコカ・コーラ(KO)は60年の連続増配。4月・7月・10月・12月に配当金がもらえます。株価は59.44ドルです(3日終値、以下同じ)。

日用品メーカーのP&G(PG、プロクター・アンド・ギャンブル)は65年の連続増配で、2月、5月、8月、11月に配当月があります。株価は140.95ドルです。

金融セクターのフランクリン・リソーシズ(BEN)は41年の連続増配で、配当利回りも4.13%(税抜前)、3月、6月、9月、12月が配当月です。株価は29.59ドル。

「クリネックス」などの日用品メーカーであるキンバリー・クラーク(KMB) の株価は126.67ドル、51年の連続増配で、1月、4月、7月、10月が配当月です。126.49ドル。

工具メーカーでキッチングッズも製造するスタンレー・ブラック・アンド・デッカー (SWK)は55年の連続増配。3月6月9月11月が配当月です。株価は87.26ドルです。

このほか、ショッピングモールを展開するウォルマート(WMT、株価140.67ドル)やペプシコ(PEP、173.15ドル)、バイオ医薬品企業のアボット・ラボラトリーズ(ABT、104.45ドル)やアッヴィ (ABBV、156.06ドル)、ポスト・イットで知られるスリーエム(MMM、111.260ドル)といった企業も増配を続けている配当貴族銘柄です。

米株投資で配当が高い企業に投資する注意点

米国株投資の注意点は、二重課税であること。配当金の際、特定口座の場合は、外国で課税され、日本でも課税されます。源泉分離であれば米国10%、国内で20.315%と約30%課税されてしまいます。

また、中長期保有していると、一般口座払い出しを経験することもあるかもしれません。たとえば、スピンオフ(企業が特定の事業を切り離して新会社として独立させること)が行われると、一般口座に払い出しされます。多くの個人投資家が開設している特定口座は、税計算でスピンオフに対応していないためです。一般口座の株は売却した場合など、確定申告を行う必要があるのです。

文/編集・dメニューマネー編集部

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