ETCを使うには、クレカ会社が出しているETCカードか、NEXCO各社が共同で発行しているパーソナルカードが必要だが、このパーソナルカードの最低保証金が2万円から3000円に引き下げられた。通行料金のキャッシュレス化に向けた普及策の一環だ。ドライブシーズンを前に、ETCをこれから使いたい人、カードを変えたい人は何を基準に選べばいいのだろうか。
ETCカードは大きく分けて2種類
ETCカードは高速道路会社の他にクレジットカード各社からも発行されておりそれぞれ違いがある。
パーソナルカード 高速道路各社が運営、クレカがない人ならこれ
NEXCO東日本など高速道路各社が共同で運営しているETCカード「パーソナルカード」は、クレジットカードがなくても使える。
毎月の利用額に応じて保証金を預ける必要があり、以前は最低2万円必要だったが、あまり利用しない人向けに最安で3000円で済むようになり、使いやすくなった。通行料金は登録口座から引き落とされる。
メリットは審査が不要、通行料金の支払額に応じてポイントが貯まることだが、一方でデメリットとしては、保証金が不足すると利用できなくなる点だ。
クレジットカード 年会費有料と無料がある
クレジットカード会社が発行しているETCカードは、通常のクレジットカードにETC機能を付帯したものだ。
カード独自のポイントが付くのに加え、登録すればでマイレージポイントも貯められる。またカードによっては年会費や手数料がかからないのも利点といえるだろう。
一方でデメリットとして、自覚のないまま通行料金が膨らんでしまう点がある。
パーソナルカードとクレジットカード選ぶならどちら?
パーソナルカードがいいのは次の項目に当てはまる場合だろう
・クレジットカードの与信を受けたくない
・クレジットカードを増やしたくない
・持っているクレジットカードのETCカードが有料
・マイレージを貯めたい
(なおパーソナルカードも保証金が取られるが、これは基本的に戻ってくる種類のお金だ)
逆にクレジットカードのほうがいいのはこういう場合だろう。
・保証金を預けるのが面倒
・年会費や発行手数料を取られたくない
・Webで手続きを完了したい
・ポイントを貯めたい
ETCカード自体は、どのクレカ会社のものでも、無料か有料か以外に大差はない。ETCカードの発行や年会費が無料のカードの中で、クレジットカードのサービスで選ぶことになる(中には年1回以上の利用が無料の条件になっているカードもある)。
たとえば、「JCB CARD W」は、39歳までの入会で年会費がずっと無料のクレカ。ETCカードの追加も無料で、セブン-イレブンのポイントが3倍、アマゾンのポイントが4倍などになる。
「三井住友カード(NL)」は、ETC利用年1回以上で年会費が無料。4月30日までの新規入会&利用で最大1万5000円相当のポイントがもらえ(NLはナンバーレス)。
「セゾンカードインターナショナルカード」は、ETCカード年会費永年無料。ETCカード最大5枚まで発行できる。
文/編集・dメニューマネー編集部
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