あらゆるモノが値上げされている中、電車を安く乗る方法がある。JR東日本(東日本旅客鉄道 <9020> )が、6ヵ月定期券の場合1420円の値上げをしたり、東京メトロも28年ぶりに運賃の値上げを3月18日に予定しているが、次の3つの方法を使えば、お得に電車に乗れる。
方法1 移動距離が長いときは「往復割引乗車券」で1割引に
往復割引乗車券は、片道600キロを超える移動をするときに使えて「ゆき」「かえり」の乗車券がそれぞれ10%割引になる。特急券は割引の対象外だ。
たとえば、東京−岡山間の新幹線は732.9キロで割引の対象になる(営業キロはJRのWebサイトで確かめられる)。本来の乗車券の料金は往復で2万1340円だが、割引後は1万9200円になり、2140円お得だ。
旅行や帰省でとりあえず行きの切符だけ手配する人は多いが、帰りの日程が決まっているなら往復分を手配したほうがいい。
方法2 大人数で移動するなら「団体割引乗車券」で1割か1.5割引に
団体割引乗車券は8人以上が同じ区間に乗るときに使えて、30人以下の普通団体(学生団体以外)なら、時期にもよるが10%か15%の割引になる。
たとえば、本来は1人あたり往復4000円かかる切符が、団体割引で15%引きになれば3400円で買える。
人数さえ揃っていれば家族や友達同士で買えるので、大人数で旅行などするときには忘れずに使いたい。
方法3 金券ショップで手に入る「株主優待割引券」で4割引に
JR各社は株主優待を発行していて、JR東日本が株主に配っている「JR東日本株主優待割引券」を使えば、片道切符が4割引で買えるのでお得だ(割引券1枚につき1回限り)。乗車券だけでなく、特急券やグリーン券なども買える。
たとえば、東京−秋田間の新幹線の片道切符は通常1万8020円だが、割引券を使えば1万810円で、7000円ほど安くなる。
株主にならなくても、金券ショップで割引券を買えば誰でも使える。金券ショップで売られている割引券の相場は3000〜4000円ほどで、東京−秋田間のように移動距離が長いなら、割引券を買うメリットがあるだろう。
文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
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