NTTドコモの映像配信サービスdTVが4月12日から「Lemino」(レミノ)にリニューアルする。「Lemino」は感情をコンセプトにしているようだが、ほかの「Abema」などのサービスと比べたとき、どのような点が違ってくるのだろうか?
広告付きの無料版も登場、dTV会員は9月までは値段据え置き
dTVは有料のみ(550円)だったが、「Lemino」には広告付きの無料版が設けられる。有料版の「Leminoプレミアム」は月額990円、映画やドラマなどコンテンツ数は約18万本だという。dTVの配信本数は約12万本であり、それよりも6万本多いこととなり、コンテンツはさらに充実するようだ。
現在、dTVの会員は9月30日までは月額550円で「Leminoプレミアム」が楽しめる(なお4月11日じゅうにdTV会員になれば適用)。dTVは6月30日にサービスが終了だ。
Leminoの特徴は「感情」をキーワードにした機能が充実
Leminoのコンセプトは「感情でつながる」。同じコンテンツが好きなフォロワー同士がつながることで、自分好みのコンテンツを見つけやすく、より動画を楽しめるようにする狙いがある。Leminoの名前の由来も「Let me know(教えて)」だ。
たとえば、シーンごとの感情やコメントを投稿・シェアする「マイチャプター」機能や、感情をキーワードにして、観たいコンテンツを検索する機能「感情検索」機能が搭載されるという。
激化する動画配信サービス争い
映像配信サービスの視聴者の獲得競争は、ますます激しくなっている。
こうした中で、ライバル同士の連携・協業──NetflixとABEMAの提携、Paravi(パラビ)とU-NEXTが経営統合など──を進めて合理化とコンテンツの充実をはかるところもあれ、ば、「GYAO!」のようにサービスを終えるところもある。
映像配信サービスがどこも順風満帆ではないことは、YouTubeが2022年7−9月期に、創業してから初めて、広告の売上高が前年同期を下回ったことからもうかがえる。
このような中でのdTVのリニューアルで、どこまで支持が広がるだろうか。「感情」によって誰かとつながれることは、現代らしいといえるし、コンテンツを楽しむこととの親和性は高いはずで、人気を集める可能性はある。
文/編集・dメニューマネー編集部
画像・©NTT DOCOMO, INC. All Rights Reserved.
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