収入を増やしたい

シングルマザーが安定した収入を得るために取りたい資格3選

2023/03/11 17:00

子供を育てながら働くシングルマザーの中には、収入を安定させるために資格を取りたい人も多いでしょう。職業に直結する資格があれば待遇のよい仕事に就いて、子供と過ごす時間を増やすことも期待できます。 「介護福祉士」──介護職で待遇アップが期待できる 介護職は常に人手不足のため資格がなくても職に就けますが、介護福祉士などの資格

子供を育てながら働くシングルマザーの中には、収入を安定させるために資格を取りたい人も多いでしょう。職業に直結する資格があれば待遇のよい仕事に就いて、子供と過ごす時間を増やすことも期待できます。

「介護福祉士」──介護職で待遇アップが期待できる

介護職は常に人手不足のため資格がなくても職に就けますが、介護福祉士などの資格があるとより好条件が期待できます。

介護福祉士には専門学校などの養成施設(2年以上)を卒業して国家試験を受験する以外に、働きながら受験資格を得るルートがあります。具体的には、3年以上の実務経験(介護職員として働く)および「実務者研修」を修了することで受験資格を得る方法です。

実務者研修は無資格の人でも15万円前後で受講でき、自宅学習と合わせれば7日程度の通学で修了できる講座もあります。

介護福祉士の資格者の年収は夜勤の有無などにもよりますが、400万円前後です。さらに実務経験を積むとケアマネージャーなどの上位資格も目指せます。

「看護師」──常に求人がある

看護師も常に求人があり、収入も比較的高水準です。看護師にも働きながら資格を取るルートがあり、社会人になってから目指す人が少なくありません。

准看護師の養成所は2年制で、学費は150万円程度です。准看護師に合格後に、働きながら通信制のコースなどで正看護師になる人もいます。通信制を受講するには准看護師として7年以上の経験が必要で、2年間で100万円前後の学費がかかります。

看護師の年収も働き方で変わりますが正看護師なら平均が約500万円で、准看護師は約410万円です。

「作業療法士」──力仕事がなく女性向き

作業療法士とは、「食事をする」「仕事をする」などの生活に必要な応用動作の回復のためのリハビリをサポートする人で、力仕事がなく夜勤もほとんどないため、女性が続けやすい仕事です。作業療法士の平均年収は約430万円と比較的高水準です。

同じリハビリでも理学療法士が「立つ」「歩く」などの基本動作の回復をサポートするのに対し、作業療法士はより細かい動作の回復を支援します。

作業療法士の資格を得るには専門学校や大学などで3年または4年学ぶ必要があり、学費も500万円前後かかります。夜間のコースを設置している専門学校もあるので、働きながら学ぶこともできます。

資格を取るための支援制度がある

シングルマザーが資格取得を目指す場合に、学費と生活費の支援制度があります。

「自立支援教育訓練給付金」は、ひとり親が資格を取得する際にかかる教育訓練の費用を支援する制度です。対象の講座などを修了した場合に、その費用の60%(上限160万円)が受けられます。

「高等職業訓練促進給付金」は看護師、介護福祉士、作業療法士などを目指すひとり親の生活費を支援する制度です。養成機関で学ぶ際に収入状況によって月額10万円または7万5,000円が受けられます。

シングルマザーが資格を取得するのは簡単ではありません。しかし、紹介したような国家資格があれば仕事も見つかりやすく、安定した収入が見込めます。腰を据えて資格を取ることを検討してはいかがでしょうか。

文・松田聡子(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部

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