節約術

「電気代が高い!」ポータブル電源とソーラーパネルで「自宅発電」が注目【ポタ電】

2023/03/12 10:00

リモートワークが広がっている中、電気代が高くなったことで、にわかに注目度が高まっているのがポータブル電源だ。コロナ禍でキャンプやDIYがブームになったこともあって、安価な電源装置が売れ行きを伸ばしている。 節電できると話題のポタ電(ポータブル電源)とは? “ポタ電”と略されるポータブル電源は、その名の通り持ち運べる(ポ

リモートワークが広がっている中、電気代が高くなったことで、にわかに注目度が高まっているのがポータブル電源だ。コロナ禍でキャンプやDIYがブームになったこともあって、安価な電源装置が売れ行きを伸ばしている。

節電できると話題のポタ電(ポータブル電源)とは?

“ポタ電”と略されるポータブル電源は、その名の通り持ち運べる(ポータブル)電源のことで、家庭のコンセントから充電できる。自宅で使うだけでなく、キャンプなど屋外で使えること、さらには被災時の備えにもなる点が支持されているのだろう。

これまでも自宅などで使える発電装置はあったが、経由やガソリンなどが必要だったが、ポタ電はこうした燃料が要らず、排気も出さない。

小型でおりたためるソーラーパネルで発電して蓄えて使うのも一般的のようで、そうした使い方なら電気代もかからない。

ポタ電はどうやって選べばいいのか

ポタ電を選ぶ際、まずは使う目的から電力容量を選ぶことだ。各社のラインアップを見ると、240Wh程度のものから2000Whを超えるものまである。

たとえば消費電力100Wのテレビを2時間使うなら、200Wh(100W(0.1kW×2時間)が必要だ。キャンプで連泊したり、車載冷蔵庫など大型家電を使ったりする場合は、400Whは欲しい。防災目的なら500Wh以上など、容量は大きいものがよいだろう。このように、何に使うかによって容量を選べばよい。

価格は3万円前後から20万円近くするものも。当然、容量が多いものほど、本体は重く、値段が高くなる。

注意点として挙げられるのは、「出力ポートの種類や数」や「残量表示」だろう。出力の面では、電源プラグが挿せる数や、スマホやパソコンに給電するためのUSBの種類・数などはチェックしておくべきだ。また残量表示については、残り何パーセントか数字で表示させるものが使いやすい。中にはアイコン表示で、残量がおおよそでしか分からないものもある。

ポータブル電源の中には、てのひらサイズの100Wh程度のものもあるが、こうしたサイズはスマホ充電用なので、リモートワークやキャンプでの使用には向かない。

最近人気のタイプは「リン酸鉄」を使ったもの。数あるリチウム電池の中でも、安定性と安全性が高いと評価されている。

どれくらい発電できるのか

蓄電のスピードは、晴れた日にソーラーパネルで4時間程発電させると、4時間で200Whほどは蓄電できるという。あくまで目安だが、晴れた日にパネルを日当たりの良い場所に出しておくとよいだろう。

買う時の注意点は?

ポタ電を選ぶ際の注意点は、少し専門的になるが、電気波形が正弦波または純正弦波のものがいい。なぜなら正弦波または純正弦ではない(矩形波と疑似正弦波のもの)は使える家電が限られるからだ。安い商品の紹介ページでは分かりづらくなっているので、注意が必要だ。

次にAC出力ポートの周波数は50・60Hzの両方に対応しているものを選ぼう。50Hzは主に東日本、60Hzは西日本で使われている。

また、電気用品安全法の基準を満たした業者による製品であるPSEマークがついている商品を選んだほうがよいだろう。海外製の安い商品には、マークがないものもあるようだ。

重さや持ち運びやすさも要注意だ。というのも、ポタ電の失敗談で多いのが、本体の重さをチェックせずに買ってしまい、使うのが大変だというものだ。大容量のポタ電の中には30kgを超えるものがある。

キャスター付きの製品も多数あるが、舗装されていない野外などで使うならキャスターでも運びづらい。

一方、ポータブルではあるが自宅で場所を固定して使うなら、重くても問題ないだろう。

Amazonや楽天などのECサイトでも目立つようになってきたポータブル電源。セールのタイミングなどを見計らって、使用の目的にあった、コスパのいいモデルを買って自宅発電に挑戦してみてはどうだろうか。

文/編集・dメニューマネー編集部

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