株式投資は100株単位が基本ですが、中には「1株」しか持っていない株主への優待を設けている企業もあります。また、「株主優待情報はありません」と書いてあっても、美術館のチケットなどを送ってくれる“隠れ優待”を設けていることもあります(文中株価は3月14日終値)。
1株優待の6銘柄
株主優待の情報で「全株主対象」と書かれている場合は、100株など持っていなくても株主優待がもらえます。優待投資家なら知っている6社を紹介します。
1株でも持っていれば優待が受けられる企業に、東京日産コンピュータシステム <3316> (株価638円)があります。2022年9月末の権利確定ではQUOカードペイ500円分がもらえました。
また上新電機 <8173> (株価1,977円)は、2022年9月に全株主に25枚5,000円分の買い物優待券を出しています。税込2,000円以上の買い物で、2,000円ごとに1枚割引券として使えます。
一方、隠れ優待を出している企業もあります。三菱商事 <8058> (株価4,738円)は過去、静嘉堂文庫美術館チケットを、丸紅 <8002> (株価1,761円)は丸紅ギャラリーチケットを贈っています。
このほかにも、議決権を行使すればQUOカードがもらえる銘柄もあります。たとえばサムティ <3244> やカーブスホールディングス <7085> などです。
注意しなくてはいけない点も?
こうした投資にも注意点はあります。まず、隠れ優待は企業の公式サイトに「株主優待情報はありません」と書いてあるなど、あくまで“隠れ”優待なので、廃止される可能性があることで す。
また、優待目当てであれば心配はないでしょうが、頻繁に売買すると手数料がそれなりにかかってしまうことです。
たとえばSBI証券では買付手数料は実質0円ではあるものの、売却時に最低手数料が55円(税込)かかります。またauカブコム証券では最低手数料が52円(同)かかります。
文/編集・dメニューマネー編集部