花見にかけるお金は昨年の2倍、経済効果も3倍 都内の花見スポットの見通し

2023/03/15 10:00

東京・千代田区の靖国神社で3月14日、桜の開花が確認された。マスクの着用が自主判断となった今年の花見シーズンは、花見にかけるお金も昨年の2倍になる見込みだという。また経済効果も3倍に増えると予想されるなど、盛り上がりが予想され、トラブルを懸念する声も上がっている。 マスク任意になって初の花見シーズン、かけるお金が約2倍

東京・千代田区の靖国神社で3月14日、桜の開花が確認された。マスクの着用が自主判断となった今年の花見シーズンは、花見にかけるお金も昨年の2倍になる見込みだという。また経済効果も3倍に増えると予想されるなど、盛り上がりが予想され、トラブルを懸念する声も上がっている。

マスク任意になって初の花見シーズン、かけるお金が約2倍へ

今年の花見に使う予算を聞いたところ、平均額は6,935円で、昨年から3,200円増えている(インテージ <4326> が2月末に調査、15〜79歳の2610人)。

ただ花見を予定している(するかもしれない)という人は31.3%しかおらず、昨年の29.4%から1.9ポイントとわずかに増えているだけだった。

しかしこの調査はマスク解禁前であり、花見のニュースが報じられれば、予定していなかった花見をする人が増える可能性はあるだろう。

経済効果も2022年から3倍に増えた

盛り上がりが期待される2023年の花見、経済効果も前昨年から大きく伸びている。関西大学の宮本勝浩名誉教授の試算によると、6158億1211万円にのぼるといい、これは2022年の約2016億円からおよそ3倍だ。

ここまで大きく伸びる見込みになった理由は、マスク規制だけでなく入国規制が緩和されたため、海外からの観光客が多く訪れることがあるという。

ただし、2018年の約6500億円には至っておらず、コロナ前の水準にはまだ及ばないようだ。

東京都立公園で飲食ともなう宴会が4年ぶり解禁 全国で混雑

こうした中で、全国各地の花見スポットでは、週末などにかけて混雑が予想される。

東京の代表的な花見スポットである上野公園(台東区)など、都立公園でも飲食を伴う花見が4年ぶりに解禁されることになった。都は3年前から都立公園での飲食を伴う花見の自粛を求めていた。

また毎回100万人以上が訪れていた、千鳥ケ淵などで行われる「千代田のさくらまつり」も4年ぶりに開催されることになったという。区などによると、3月24日から4月4日まで。

このほかにも、新宿区の新宿御苑はコロナ禍になったここ数年、この時期の入園を事前予約制にしているが、今年も3月21日から4月9日まで予約が必要になる。同様の措置を講じるスポットは全国にあるだろう。

マスク着用が自主判断になったとはいえ、現時点では多くの人がマスクを着けたまま。花見の会場でお酒が入り、マスクの着用―不着用がトラブルの原因にならないともいえない。

都の担当者も「新型コロナが完全におさまったわけではない」とした上で、「消毒などの感染対策を続け、周りに配慮しながら花見を楽しんで」と話しているという。

せっかく久しぶりに飲食しながら花見ができる2023年、ルールやマナーを守って楽しみたいところだ。

文/編集・dメニューマネー編集部

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