節約術

4月から薬局で支払う薬代が安くなる?マイナ保険証を使わないと高くなる可能性も

2023/03/17 10:00

調剤薬局で処方薬をもらっている人は、4月から薬代が安くなるかもしれません。保険診療に用いられる医療用医薬品の値段(薬価)は毎年4月1日に変わり、多くの医薬品の薬価が下がるからですが、マイナ保険証を使っていない人は上がるかもしれません。 薬の値段は毎年4月に変わる 薬価(薬の値段)は2021年度から毎年、改定が行われてい

調剤薬局で処方薬をもらっている人は、4月から薬代が安くなるかもしれません。保険診療に用いられる医療用医薬品の値段(薬価)は毎年4月1日に変わり、多くの医薬品の薬価が下がるからですが、マイナ保険証を使っていない人は上がるかもしれません。

薬の値段は毎年4月に変わる

薬価(薬の値段)は2021年度から毎年、改定が行われていて、2023年度の改定では漢方薬や風邪薬など約1100品目が高くなる一方、約9300品目(48%)の薬価が下がります。

たとえば高血圧の治療薬(ジルムロ配合錠HD)は1錠44.6円から36.2円へ、脂質異常症の治療薬(ロスバスタチン錠、10mg)は1錠26.2円から21.1円へ下がります。

マイナ保険証を使わないと薬代が高くなるケースも

薬価の改定とは別に、4月以降は、マイナ保険証を使うことで薬代を安くできます。薬局で支払う薬代は薬価だけでなく、診療報酬で手数料が決められているからです。

3月末までは、従来の保険証で30円(3割負担で9円の支払い)、マイナ保険証では10円(同3円)が加算されていますが、4月からは従来の保険証だけ上乗せ額が増えて40円(同12円)加算になります。

マイナ保険証を使うと3円で済む負担が、使わないと12円かかるわけです。

マイナ保険証を使わないと病院代も高くなる

マイナ保険証を使わないと、病院での支払いも高くなります。

4月からマイナ保険証を使わない場合のみ上乗せ額が増え、初診の場合は60円(3割負担で18円の支払い)の加算です。同様に再診のときは20円(同6円)新たに加算されます。

4月から薬価が下がりますが、マイナ保険証を使わないと薬局だけでなく、病院での支払いも高くなりそうです。

文/編集・dメニューマネー編集部

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