節約術

引っ越し先は「子供の医療費が安い街」にしよう 隣同士の自治体を比べてみた

2023/03/18 10:00

自治体から出る子供の医療費は、額や条件は地域によって違うため、子育て世代が引っ越し先を探すときは、「隣りの市町村ならいくら出るか」を一緒に調べるといいかもしれません。「隣の市だったらこんなにお金がかからなかったのに……」と後悔したくないものです。 費用を比較!隣り合う2つの地域の例 ここでは、5歳と10歳の子供2人がそ

自治体から出る子供の医療費は、額や条件は地域によって違うため、子育て世代が引っ越し先を探すときは、「隣りの市町村ならいくら出るか」を一緒に調べるといいかもしれません。「隣の市だったらこんなにお金がかからなかったのに……」と後悔したくないものです。

費用を比較!隣り合う2つの地域の例

ここでは、5歳と10歳の子供2人がそれぞれ小児科に月1回、歯科に月1回かかったとして、どれくらい医療費が異なるか考えてみます(子供一人あたりの年間通院回数は24回。2人の合計で48回という計算)。

年間1万2000円の差──東京都世田谷区と神奈川県川崎市

東京都世田谷区では、通院費や保険調剤費が0歳から中学3年生までがかからないため、年間の医療費は5歳と10歳どちらも0円です。

一方の隣の神奈川県川崎市は、保険調剤費はかかりませんが、通院費は0歳が無料、1歳~小学校3年生は世帯主が所得制限内であれば無料、小学4年生~6年生は1回500円です。

そうすると年間の医療費は5歳が0円、10歳は1万2000円となり、世田谷区と比べると1万2000円の差になります。

年間2万4000円の差──奈良県平群町と大阪府八尾市

奈良県平群(へぐり)町では通院費や保険調剤費が0歳から高校3年生までがかからないため、年間の医療費は5歳と10歳どちらも0円です。

大阪府八尾市は、保険調剤費はかかりませんが通院費は0歳から18歳まで1回500円のため、年間の医療費は5歳と10歳それぞれ1万2000円となり、平群町と比べると合計2万4000円の差になります。

年間4800円の差──千葉県流山市と千葉県柏市

千葉県流山市では保険調剤費は無料、通院費は0歳から中学3年生まで1回200円となり、年間の医療費は5歳と10歳それぞれ4800円、2人合計で9600円になります。

千葉県柏市は保険調剤費は無料、通院費は0歳から中学3年生まで1回300円のため、年間の医療費はそれぞれ7200円の合計1万4400円となり、比べると4800円の差になります。

年間2万4000円の差──広島県海田町と広島市

広島県海田町では、所得制限内であれば通院費や保険調剤費が0歳から小学6年生までかからないため、年間の医療費は5歳と10歳どちらも0円です。

一方、広島市は所得制限内であれば保険調剤費は無料、通院費は0歳から小学6年生まで1回500円のため、年間の医療費はそれぞれ1万2000円になり、海田町と比べると2万4000円の差になります。

「そんなに病院には行かない」という人もいるでしょうが、逆に「もっと通う」という人もいるはずです。もし引越しするなら、家賃や通勤時間なども考えあわせて、医療費補助が手厚いお隣の自治体に住むことを検討してみてもいいかもしれません。

文・佐々木美紀(ライター)
編集・dメニューマネー編集部

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