マイナンバーカードと一体化されることになっている運転免許証、表示されている12桁の数字にはいろんな情報がつまっていますが、ご存じでしょうか?
免許証ができたのは明治時代
運転免許のはじまりは、1903(明治36)年8月に愛知県が「乗合自動車営業取締規則」を制定したことと言われています。
日本で自動車が走り始めたのは1898(明治31)年とされていますから、その5年後といいうことです。
学科試験の点数が隠されている?免許証の12桁の番号の意味
免許証に記載されている12桁の番号は、左から2桁が公安委員会の地域番号です。
たとえば、初めて免許証の交付を受けたのが、東京都の公安委員会の場合、1~2桁目の数字は、「30」。大阪で免許を取った場合は、「62」といったように各都道府県によって番号が違います。
3~4桁目の数字は免許証を取得した西暦で、たとえば、1991年に免許を取った場合「91」に、2001年に取得したのなら「01」です。3~4桁目の数字みれば、いつ免許証を取得したのか、すぐ分かるわけです。
5~10桁目の数字は、各都道府県の公安委員会が定めている管理番号。この数字は、どのように決まっているのかが公表されていないため、学科試験の点数が記されているのではないかなど、さまざまな説があります。ただし、その真偽は定かではありません。
11桁目の数字はチェックディジェットといって、数字列の間違えを探すために用意された検査用の数字です。
最後の12桁目の数字は、紛失や盗難などによって免許証を再交付した回数となっています。
紛失・盗難などで再発行を受けると、この数字は増えていきますが、運転免許証番号が確かめられる破損や汚れの場合は、数字はそのままです。
また、免許の更新で数字は増えません。再発行を受けていなければ、12桁目の数字は「0」で、再交付を受ける都度「1」「2」と増えます。何度もなくすと増えるので、この数字が大きい人は、落とし物が多い可能性が高いと言えます。
交付年月日の横にある番号の意味は?
交付日の右横にある5桁の番号は照会番号で、免許証を交付した日に連続でつけられる番号です。
12桁の番号に含まれる管理番号と同じように、各地域の公安委員会によって割り振りの基準は異なりますが、その日交付された免許の通し番号や即日交付・後日交付などの区分といった情報が含まれています。
2019年から有効期限に西暦が書かれるようになった
平成と令和元年との切り替え年である2019年から、有効期限に「2024年(令和6年)」のように、西暦が併記されるようになりました。
ちなみに、同じ有効期限でも新元号の発表前は「2024年(平成36年)」などと平成表記になっています。
実用性から考えると少し分かりづらいですが、珍しいので話のネタになるかもしれません。
2024年には免許証が変わるかも?
運転免許証とマイナンバーカードの一体化については、道路交通法の改正案が閣議決定されており、2024(令和6)年度末の運用開始を目指すそうです。
今後ももしかしたら免許証に隠された謎は増えるかもしれません。
文/編集・dメニューマネー編集部
(2023年3月18日公開記事)
【関連記事】
・「メルカリ活用術」断捨離しておこづかいを!
・ANAとJALの株主優待を徹底比較!おすすめはどっち?(外部)
・絶対避けたい!「老後破産」特集
・積立NISAを始めるタイミングは2023年がベスト?(外部)
・人気シリーズ「銀行員が教える」