コロナ禍で倒産した飲食チェーン シカゴピザ、ダイナミクスが倒産

2023/03/20 07:00

3月14日に自己破産を発表したシカゴピザのように、コロナ禍で継続を断念した飲食チェーンの倒産が報じられている。2022年の飲食業倒産件数は、過去20年間で最少の522件(前年比19.4%減)だったものの(東京商工リサーチ)、飲み会や接待が減ったことなどが困難な状況になったと見られる。 大阪など西日本で70店以上を展開─

3月14日に自己破産を発表したシカゴピザのように、コロナ禍で継続を断念した飲食チェーンの倒産が報じられている。2022年の飲食業倒産件数は、過去20年間で最少の522件(前年比19.4%減)だったものの(東京商工リサーチ)、飲み会や接待が減ったことなどが困難な状況になったと見られる。

大阪など西日本で70店以上を展開──シカゴピザ

シカゴピザ(大阪府茨木市)は、デリバリー業者の間での人材獲得競争が激しくなり、人件費が高騰、資金繰りが難しくなったことなどから自己破産。負債額は15億円だった。

大阪をはじめ西日本を中心に70店舗以上を出し、コロナが広がり始めた2020年3月期には、巣ごもり需要の拡大によって、約34億円を売り上げていた。

しかし、同業他社のデリバリー事業への参入で人件費が上がり、食材などの仕入れコストもかさんで資金繰りが悪くなったようだ。

FCオーナーへの支払い遅延でトラブル──MIGホールディングス

駅ナカで「Aarti」(アールティ)、「anocado」(アノカド)などの人気菓子店や飲食店をフランチャイズ形態で出店していたMIGホールディングス(東京都)は2022年6月、仕入れコストの負担が増したことなどから倒産した。負債額は約10億円だった。

フランチャイズオーナーへの支払遅延トラブルも問題となって、体制の立て直しが難しくなったと見られる。

居酒屋やお好み焼き店をFC展開──ダイナミクス

京都など関西地区で、居酒屋「鳥二郎」やお好み焼き「いっきゅうさん」などを運営していたダイナミクス(東京都)は2023年2月、コロナの影響によって客足が遠のき倒産した。負債総額は106億7,800万円だった。

ダイナミクスもフランチャイズを展開、2019年5月期には全国に100店舗以上構えていて、売上高は77億5300万円あった。

文/編集・dメニューマネー編集部
画像・Anton Gepolov / stock.adobe.com(画像はイメージです)

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