ロッテグループのハンバーガーチェーン、ロッテリアを、すき家、はま寿司などを運営するゼンショーホールディングス <7550> が買収すると発表した。コロナ禍になってから、ロッテリア以外にも、身近な企業やブランドが買収されている。
すき家のゼンショーがロッテリアを買収、店名はどうなる?
ゼンショーホールディングスが買収すると2月16日に発表したロッテリアは、日本全国に300店舗以上あり、売り上げはハンバーガー業界3位だ。
ゼンショーは2002年、ハンバーガーチェーン店のウェンディーズをダイエーから買収したが、売り上げに悩み、2009年いっぱいでアメリカのウェンディーズとのフランチャイジー契約を打ち切って撤退している。
すき家、はま寿司のほか、ココスなど幅広く外食チェーンを展開するゼンショーだが、ハンバーガーチェーンは4月1日付けで買収するロッテリア以外にはない。
ロッテリアというブランド・看板については同社広報は、「一定期間は維持する」としていると報じられたが、なくなる可能性もありそうだ。
百貨店のそごう・西武はセブン&アイから投資ファンドが買収へ
百貨店のそごう・西武も、アメリカ投資ファンド、フォートレス・インベストメント・グループに買収されることが決まっている。売却金額は企業価値2500億円をベースに調整するが、2000億円を超えると見られる。
ただし、そごう・西武の元社員と労働組合員が、親会社のセブン&アイ・ホールディングス <3382> に、株式売却を差し止める仮処分を東京地方裁判所に申し立てており、先行きは不透明だ。
セブン&アイがミレニアムホールディングス(現そごう・西武)を買収したのは2006年。スーパー・コンビニと百貨店の相乗効果を狙ったがふるわず、コロナ禍もあって最終赤字が続いていた。
ジェラピケはアメリカの投資ファンドが買収したが、社長は続投
“ジェラピケ“の略称で知られるルームウェアのブランド「ジェラート ピケ」も、投資ファンドのベインキャピタルに買収された。
2022年11月の発表によると、マッシュホールディングスの創業者・近藤広幸社長が持つ株式のすべてをベインが一旦買い取り、その後、近藤氏が再出資して約4割を買い戻し、引き続き経営にあたるという。
ベインはカナダグースを買収した経験もあるなど、アパレル分野での支援を経験している。
文/編集・dメニューマネー編集部
画像・Ned Snowman / stock.adobe.com(画像はイメージです)
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