保険を見直して節約したいと考える人は多いが、実は「お宝保険」と呼ばれる、やめたら損する商品もある。解約や切替えをしてから後悔しないよう、2つの見分け方を確かめておこう。
見分け方1 1996年3月頃までに契約した保険かどうか
お宝保険は保険料を運用する利率(予定利率)が高い時期に契約した商品で、戦後から1996年3月頃までの契約は3%から最大6.25%の利率が保障された保険商品である可能性が高い。
なお予定利率は、景気後退により今は0.25%まで落ち込んでいる。
インデックス投資でも年平均利回りが3~6%あれば十分とされる中、保険商品で投資に並ぶ恩恵を受けられるのはお宝保険に加入している人だけである。
見分け方2 貯蓄型の保険商品かどうか
「お宝保険」と呼ばれる契約は貯蓄型(積立型)の生命保険商品に限られ、例えば終身保険や学資保険、個人年金保険などが当てはまる。
今と比べて利回りが高く、特徴として「保険料が安いのに保障(解約返戻金)は高額」「支払った保険料の何倍も年金が受け取れる」ことなどがある。
なお1996年ごろまでに契約した保険でも、定期保険などのかけ捨て型の商品は貯蓄型保険ではない。
今から入る生命保険と比べると、保険料の差はどれくらいになるか
以上の2つに当てはまる保険は、どれくらい“お宝”なのだろうか、
たとえば毎月1万円を30年間、貯蓄型保険で積み立てた場合、払い込み合計額は360万円で、運用の結果増えた保険料は運用率が6.25%なら1,019万円、運用率1.0%なら419万円となる(手数料などは考慮していない)。受取額に約600万円もの差が出てしまう。
保険代理店から「時代に合う商品が登場したので切替えないか?」などと新保険商品を提案されても、損することがあるので注意しよう。
文/編集・dメニューマネー編集部
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