無料という言葉につられて損をする人は多いですが、知らぬ間に散財につながる3つの行動と、その理由をよく知っておき、大事なお金を守りましょう。
1 無料のマネーセミナーは保険や投資の営業が目的
無料のマネーセミナーやマネースクールの多くは、保険や投資の契約などを目的に開かれているので、主催者の目的を知ったうえで話を聞くようにしましょう。
主催者からすると、一人ひとり営業するより、一対多数のセミナーでモチベーションを高め、個別相談で契約をすすめるやり方は、とても効率がいいのです。深く考えないままマネーセミナーに行き、つい契約してしまうと後悔につながりかねません。
マネーセミナーなら、ファイナンシャルプランナーなど資格を持った人の話を無料で聞けるので、参加しないほうがいいというわけではありません。大切なのは、主催者の目的を踏まえて話を聞くことです。
たとえば、保険の契約が目的と考えられるなら、保険のメリットが多く説明される可能性があるので、その場では話を聞くだけにして、あとでデメリットも調べてから保険に入るかどうかを決めるとよいでしょう。
2 無料公開の情報を読むと有料サービスに誘導される
SNSのプロフィールなどで「情報を無料公開中」といった誘い文句でLINEやメルマガへの登録をさせる手法がありますが、多くは有料講座や情報商材など有料サービスへの誘導が目的です。
無料で有益な情報を得られるというメリットもある一方で、読んでいるうちにどんどん購買意欲が高まり、高いサービスを契約してしまう可能性もあるので注意しましょう。
マネーセミナーと同じで、多くの人に一斉に無料でメッセージを送るやり方は、とても効率のいい営業方法です。無料公開している理由を見抜いたうえで、情報を信じすぎないようにしましょう。
3 無料のスマホゲームで遊ぶと課金するよう仕向けられる
無料で遊べるスマホゲームはたくさんありますが、ゲームの開発や運営にはお金がかかるため、多くのゲームは課金するほど有利になる仕組みにできています。
負けて悔しいときは、勝ってスッキリしたくなるのが人間心理です。衝動的にお金を使って後悔しないよう気をつけて遊びましょう。無料で楽しむつもりなら、課金ユーザーと比べて不利になることは、多少は割り切らなければなりません。
なお、課金が悪いわけではないため、課金して遊びたいときは、お財布事情を考えて上限を決めるとよいでしょう。
ボランティアでない限り、無料には無料なりの理由があります。提供者の目的を知ったうえで、自分なりの線引きをしながら、無料のサービスを賢く活用しましょう。
文・木崎 涼(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
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