高収入のバイト・副業の一つに「治験モニター」がありますが、「副作用が怖くてやったことがない」という人も少なくないでしょう。治験モニターとはどんな仕事で、どれくらい稼げるのでしょうか。
治験モニターはボランティアで報酬は「給与所得」ではない
治験モニターは、新薬やサプリ、化粧品の効果や副作用を調べる臨床試験に協力する“有償ボランティア”です。入院や通院する負担がかかるために、負担軽減費や協力費と呼ばれる報酬が支払われます。
アルバイトでもらえる「給与所得」ではなく、「雑所得」に分類されるので、社会保険料や所得税などが天引きされず、満額を受け取れますが、サラリーマンが雑所得が年間で20万円を超えると、確定申告しなければいけません。
通院タイプの相場は1日1万円、入院タイプは2万円
治験モニターは通院タイプと入院タイプがあり、報酬が高いのは一般に入院タイプです。
通院といっても、1日で終わるものから1年以上かかるものまで様々ですが、1回の通院で報酬は約1万円です。入院タイプは1泊で約2万円の報酬がもらえることが多いようです。
治験モニターに参加する方法と条件
治験モニターに参加するためには、治験モニターサイトに登録し、名前や生年月日だけでなく、身長体重や持病、アレルギーといった健康状態も入力します。
応募したいモニターを見つけたら、説明会に参加して事前の検診を受け、合格すれば治験モニターに参加できます。
注意点としては、次の治験に参加するまで4ヵ月あけないといけません。身体の安全性を確保することなどが理由です。
また、タトゥーのある人は採血ができない、貼り薬・塗り薬の効果や副作用が分からないという理由で参加できない治験があります。
生活保護を受けている人は、治験モニターに参加すると生活保護の適用が除外されることがあるようで、生活保護を受けている人の参加を認めていないモニターもあるようです。
海外の治験モニターだと1ヵ月100万円も
こうした治験モニターは海外でも行われていて、日本人を対象にしたものもあり、1ヵ月で100万円の報酬がもらえる事例もあります。日本から参加する飛行機代や宿泊費も支払われます。
長期の海外生活を満喫できることや、精密検査で病気を発見できるかもしれないことはメリットですが、副作用がないとは言えず、予想外のダメージを受ける可能性もあります。そうした点に気をつけつつ、興味がある人はモニターサイトで募集を探してみるとよいでしょう。
文/編集・dメニューマネー編集部
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