携帯電話の契約に必要な本人確認書類として、NTTドコモが5月ごろから健康保険証を含めない方針を明らかにしたが、なぜ健康保険証が対象外になるかというと、悪用の恐れがあるからだ。ほかの携帯電話会社はどうなのだろうか。また保険証をなくした場合など、悪用されないために何をすべきなのだろうか。
なぜ健康保険証が身分証として使えなくなるのか
ドコモの発表によると、健康保険証を使えなくする理由は、健康保険証を使って本人確認した契約に不正なものが多いことなどだという。なおKDDI <9433> のpovoでは既に健康保険証は本人確認書類として除外されている。
なおドコモでんきやドコモ光などのサービスについては3月24日の時点で発表がないが、健康保険証が使えなくなる可能性はある。
今後は運転免許証やパスポート、マイナンバーカードなどを使うことになる。
知らない人が健康保険証でお金を借りてしまうことも
今後認められる本人確認書類は、いずれも顔写真がついている点が健康保険証とは異なっている。つまり健康保険証には顔写真がなく、成りすましできてしまうのだ。
健康保険証を悪用した犯罪の件数に関しては、データが発表されていないが、今回のドコモの措置をみても、悪用が相次いでいることがうかがえる。
もしも健康保険証をなくしたら
もしも健康保険証をなくした場合は、どうすればいいのだろうか。
まず警察署に遺失物届を出し、会社にも連絡。再交付申請書などを提出して、再交付してもらう必要がある。遺失物届を出すと、遺失物証明書も発行してもらえる。悪用を防ぐためには、面倒でも届け出たほうがいいだろう。
ローンの契約などは保険証ではなく運転免許証が求められるようになっているが、ネットを検索すると、「保険証だけでお金が借りられる」という広告も多数みられるので注意したい。
現在の健康保険証は今後なくなり、マイナンバーカードを使うことになる。マイナカードには顔写真があるため、不正利用はしづらくなると言えそうだ。
文/編集・dメニューマネー編集部
画像・Paylessimages / stock.adobe.com(画像はイメージです)
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