環境問題が深刻になってきている中、とりわけ注目度が高まっている「ゼロエミッション」。様々な自治体や企業が取り組む宣言をしている「ゼロエミッション」は日本語（漢字）ではどのように書くのでしょうか。

ゼロエミッションで資源を循環させる

ゼロエミッションは英語で“zero-emission”と書きます。ある産業での廃棄物を、別の産業の原料として使うことにより、排出物をゼロにしていく考え方を指します。

1990年代の半ばに国連大学が提唱した概念として一般にも広まり始め、国や自治体、企業にも取組が広がっています。循環型社会の実現のために重要な考え方です。

国立国語研究所「外来語」委員会は、ゼロエミッションを「排出ゼロ」と言い換えることを提案しています。意味として「工場などで排出物をゼロにすること」と解説しています。

委員会は手引きの中で、廃棄物ゼロや完全再生利用など、「排出」「再利用」「廃棄物」のどこに着眼するかで、何通りかの言い換えができるが、「排出」を問題にするところが根本にあると解説しています。

ゼロエミッションは「排出ゼロ」

前出の委員会は、用例の中で「医薬品メーカーの工場は一部の有機排水を焼却するしか処理方法が無く、排出ゼロの達成が困難な例が多かった」という文を示しています。

文/編集・dメニューマネー編集部

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