再生可能エネルギーの重要性が高まる中で、「バイオマス」という言葉を聞くことが増えました。「バイオ」という言葉がついていることからも、“生物”に関連することは分かりますが、その詳しい意味や考え方を説明するのは難しそうです。この「バイオマス」を日本語(漢字)では、どのように書くのでしょうか。
注目されるバイオマス
バイオマスは英語で“biomass”と書きます。特定の地域に生息する生物の全体量を指し、生態学の専門用語として従来用いられてきましたが、環境問題への対応の中から新しい使われ方が生まれました。
1990年代後半から循環型社会の実現に向け、農林・水産・畜産業において、従来は廃棄され利用されていなかった、家畜の排せつ物や生ごみ、木くず、もみがらなどを資源として重視する考え方が広まり始め、2002年に閣議決定された「バイオマス・ニッポン総合戦略」により、多方面で「バイオマス」の普及が図られています。
国立国語研究所「外来語」委員会は、バイオマスを「生物由来資源」と言い換えることを提案しています。意味として「エネルギーなどとして利用することができる、生物に由来する資源」と解説しています。
委員会は手引きの中で、環境を保全しながらエネルギーを確保することのできる新しい資源である「バイオマス」は、石油などへの依存を脱していくことが望まれている現代社会にとって、重要性を増すと考えられる。その普及のためにも、言い換えや説明付与の必要性は高いと解説しています。
バイオマスは「生物由来資源」
前出の委員会は、用例の中で「稲わらはもちろんおがくずや米ぬかなど様々な生物由来資源を原料として利用できることと」という文を示しています。
文/編集・dメニューマネー編集部
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