パスポートの更新手続きが3月27日からオンラインに対応し、手数料もクレジットカードで支払えるようになった。これまでは、窓口に本人確認書類を紙で提出する必要があったが、今後はマイナンバーカードとマイナポータルアプリをインストールしたスマホがあればよく、旅券事務所などに行くのは受け取りの時の1回だけで済む。
ただし、オンライン申請の対象地域は、「更新申請」が全47都道府県であるものの、「新規申請」できるのは千葉や大阪、大分など13府県の全市町村と、沖縄など3県の一部市町村だけ。また発行手数料をクレジットカードでオンライン納付ができるのは、国内では鳥取県のみだ。
オンライン申請できる条件
全国どこに住んでいる人でもオンライン申請できるようになったのは、新規発行ではなく、切替申請のみだ。
これは、オンライン旅券の有効期間が1年未満で、旅券の記載事項を変更せず、新たな旅券の発給を申請する場合だ。たとえば、査証(ビザ)欄の余白が少なく(見開き3ページ以下)になったような場合が対象だ。
オンラインで「切替申請」できる場合
・ パスポート有効期間が残り1年未満
・ 査証欄の残りが見開き3ページ以下
できない場合
・ 初めてパスポートを申請する
・ 有効期間が終わっている(失効済)
・ 指名や本籍地が変わった
もし氏名や本籍の都道府県名などが変わるなどして、記載事項を変える場合は旅券事務所などで手続きする必要がある。
いつ受け取れるかはマイナポータルで分かるといい、交付予定日から6ヵ月以内に受け取りに行く。
申請はパソコンでもできるが、マイナカードやパスポートの読み取りには、マイナポータルに対応したスマホが必要。
手数料はいくら?
パスポートの発行にかかる手数料は、10年有効なら1万6000円、5年有効なら1万1000円(12歳以上)か6000円(12歳未満)だ。
クレカで支払えるようになったのは、国内では鳥取県だけ。国外はイギリスやシンガポールなどの在外公館も対象だという。
オンライン申請以外に変わったこと
3月27日以降、オンライン申請できるようになったほか、いくつか変更点がある。
まず戸籍の確認書類が、「戸籍謄本か戸籍抄本」から「戸籍謄本のみ」になる。つまり「戸籍抄本ではダメ」ということだ。
また発行後、6ヵ月以内に受け取らないと、パスポートは失効して受け取れなくなり、5年以内に再びパスポートを申請すると、手数料が6000円高くなる。
10年有効が1万6000円から2万2000円になり、5年有効なら1万1000円(12歳以上)が1万7000円になり、6000円(12歳未満)は1万2000円になるわけだ。
発行されたらすみやかに受け取りに行くべきだろう。
文/編集・dメニューマネー編集部
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