子育て支援のために、自治体がさまざまな助成金を用意しているが、あまり知られていないものも少なくない。中には習い事の費用を助成してくれるところもある。子育て中、またはこれから子供が生まれるという人はおさえておこう。
助成金1 習い事費用をひと月1万円まで助成
大阪市では、市内に住む中学生(2023年度から小学5年生〜中学3年生に拡大)がいる世帯を対象に、ひと月1万円を上限として習い事の費用を助成している。
この助成を受けられるのは、世帯所得が一定未満の場合だ(例:扶養親族3人の場合は436万円)。
市から登録された事業者であれば、学習塾や家庭教師だけでなく、英会話、音楽、パソコン教室、野球、水泳なども対象になる。
助成金2 チャイルドシートの購入費やリース料金を助成
マイカーが必須の地域などでは、チャイルドシートの購入費やリース料金を助成してくれるところがある。
栃木県鹿沼市では、1万円を限度額として、チャイルドシート購入費の半額(100円未満切り捨て)を助成している。申請する際は、領収書やメーカー保証書の写しなどが必要になるので、忘れずに保管しておきたい。
千葉県松戸市では、市が指定するいくつかの業者の中からチャイルドシートをリースする場合、リース料金の半額を助成してくれる。この助成金により、半年あたり2300円程度で借りられる機種もある。
助成金3 おむつ用品を支給または購入費助成
0歳の乳児がいる世帯などを対象に、おむつ用品を支給、もしくは購入費を助成する自治体もある。
神奈川県厚木市では、紙おむつやおしりふき、赤ちゃん用ウェットティッシュなど4500円相当のおむつ用品を、毎月1回のペースで1年間配送してくれる。
長野県伊那市では、子ども1人につき2万4000円を限度として、紙おむつやおむつカバーなどのおむつ用品購入券を支給している。
妊産婦健診時のタクシー料金を助成するところも!自治体の情報を要チェック
妊産婦検診時のタクシー料金を助成してくれるところもある。千葉県松戸市では「1回の乗車につき3000円を上限として、16回まで助成」といったように、自治体ごとにルールが決められている。
このような助成金は、自分で申請しない限りは給付されないことがほとんどだ。「助成金の存在を知らずに損した」とならないよう、自治体のWebサイトなどで情報を確かめよう。
文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
【関連記事】
・「メルカリ活用術」断捨離しておこづかいを!
・ANAとJALの株主優待を徹底比較!おすすめはどっち?(外部)
・絶対避けたい!「老後破産」特集
・積立NISAを始めるタイミングは2023年がベスト?(外部)
・人気シリーズ「銀行員が教える」