交通流量抑制のために海外では導入されている仕組みに、「ロードプライシング」があります。日本でも都市部や観光都市で長く検討されているこの「ロードプライシング」、日本語(漢字)ではどう書くのでしょうか。
東京で検討されているロードプライシング
ロードプライシングは英語で“road pricing”と書きます。ロードプライシングは、特定の道路や地域、時間帯における自動車利用者に対して課金することで、自動車交通量の抑制を図るもので、TDM(交通需要マネジメント)施策の一つです。交通渋滞や大気汚染の著しい地域に導入することにより、渋滞緩和と大気環境の改善が期待できます。
東京都は200012年8月、ロードプライシングについて検討するため、ロードプライシング検討委員会を設置し検討委員会を開催。公平で確実な課金徴収の方法や、迂回交通の影響対策などの問題とともに、ロードプライシングを実行する上での課題について検討しています。
国立国語研究所「外来語」委員会は、ロードプライシングを「道路課金」と言い換えることを提案しています。意味として「環境保護や混雑緩和などを目的に、特定道路の通行や駐車に課金し、交通量を抑制する仕組み」と解説しています。
委員会は手引きの中で、制度を指す場合は「道路課金制度」と言い換えることができる。交通量を抑制したい道路に課金する場合だけでなく、別の道路に車を誘導するために料金を安くすることを指す場合もあると解説しています。
ロードプライシングは「道路課金」
前出の委員会は、用例の中で「道路整備や低公害自動車の普及と合わせて道路課金に取り組む方針を打ち出した」という文を示しています。
文/編集・dメニューマネー編集部
【関連記事】
・「メルカリ活用術」断捨離しておこづかいを!
・ANAとJALの株主優待を徹底比較!おすすめはどっち?(外部)
・絶対避けたい!「老後破産」特集
・積立NISAを始めるタイミングは2023年がベスト?(外部)
・人気シリーズ「銀行員が教える」