「リスクパリティ」投資する資産の「リスクの度合い」が均等(パリティ)になるようにすること

2023/04/01 09:00

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リスクパリティとは、資産運用のポートフォリオを組む時に、株式や債券、コモディテといった資産の「リスクの割合」が等しくなるように組み入れることです。 パリティとは「均衡」という意味です。 国内外の年金運用や投資信託、ヘッジファンドなどが主流としている運用 手法で「リスクパリティ戦略」や「リスクパリティ運用」とも呼ばれてい

リスクパリティとは、資産運用のポートフォリオを組む時に、株式や債券、コモディテといった資産の「リスクの割合」が等しくなるように組み入れることです。 パリティとは「均衡」という意味です。

国内外の年金運用や投資信託ヘッジファンドなどが主流としている運用 手法で「リスクパリティ戦略」や「リスクパリティ運用」とも呼ばれています。

リスクを抑える分、大儲けはしづらい

具体的には、各資産の価格の振れ幅でリスクの度合いをはかり、リスクの割合が同じ比重になるようにポートフォリオの組み入れ比率を変えます。

一般的には、株式のような価格の振れ幅(ボラティリティ)が大きい資産(ハイリスク資産)は組み入れ比率が低くなります。対して、債券のような価格の振れ幅が小さい資産(ローリスク資産)は組み入れ比率が高くなります。

ポートフォリオを組むとき、各資産の組み入れ比率を「ポートフォリオ全体に占める資産の価格の割合」で決めるとします。たとえば、組み入れ比率を株式が40%、債券が60%の固定で運用を行って、株式が大きく値下がりした場合でも、資産の割合を保つために、株式を買い増す必要があります。その結果、損失が大きくなりかねません。

しかし、組み入れ比率をリスクの割合で決めれば、 ポートフォリオ全体が、ハイリスク資産、ローリスク資産どちらか一方の値動きに左右されにくくなります。 そのため、リスクを抑えながら、安定的な収益が上がるといわれています。

一方で、実際の運用はローリスクな資産が主なため、株式市場が盛り上がっているような時でも、大きな利益は期待できません。 【お金の単語帳】