特定口座とは、証券会社で口座開設する際に選べる口座の種類の一つで、上場株式などの譲渡益課税における個人投資家の確定申告や納税手続きを簡素化するために導入された口座です。これに対し、NISA制度を利用したものを「NISA口座」、それ以外の通常の口座を「一般口座」といいます。 税金の扱いによって2種類あり 特定口座には税金
特定口座とは、証券会社で口座開設する際に選べる口座の種類の一つで、上場株式などの譲渡益課税における個人投資家の確定申告や納税手続きを簡素化するために導入された口座です。これに対し、NISA制度を利用したものを「NISA口座」、それ以外の通常の口座を「一般口座」といいます。
税金の扱いによって2種類あり
特定口座には税金の扱いの違いによって「源泉徴収あり」と「源泉徴収なし」の2種類があり、証券会社ごとにいずれかを選択できます。通常、上場株式などの譲渡益については確定申告が必要で、本来は1年間の譲渡損益の計算や確定申告書類の作成、納税を投資家自身がしなければなりません。ところが、特定口座を利用すると、証券会社が投資家に代わって年間の譲渡損益を計算して「特定口座年間取引報告書」を発行してくれるので、それをもとに簡単に確定申告書類の作成ができます。
「源泉あり」なら納税まで完結
さらに、「源泉徴収あり」を選択すると証券会社が源泉徴収によって投資家に代わって納税まで行うため、確定申告自体をする必要がありません。「源泉徴収なし」を選択した場合は、証券会社が発行する「特定口座年金取引報告書」をもとに自身で確定申告書類を作成し、納税することになります。したがって、一般的に確定申告の手間をできるだけ省きたい場合は、特定口座の「源泉徴収あり」を選ぶのが賢明でしょう。【お金の単語帳】