「権利付最終日」株主としての権利を得るための最終買付日

2023/04/04 06:00

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権利付最終日とは、投資家がある会社の株主として株主名簿に載り、株主の権利を得るための買い付け最終日です。 上場企業の投資家が、権利確定日の時点で株式を持っている状態にするには、権利確定日を含む3営業日前の権利付最終日までに株式を買っておかなければなりません。また、その株式を権利付最終日の大引けまで売らずに持ち続けておく

権利付最終日とは、投資家がある会社の株主として株主名簿に載り、株主の権利を得るための買い付け最終日です。

上場企業の投資家が、権利確定日の時点で株式を持っている状態にするには、権利確定日を含む3営業日前の権利付最終日までに株式を買っておかなければなりません。また、その株式を権利付最終日の大引けまで売らずに持ち続けておく必要があります。

株価が上がりやすくなる?

権利確定日を迎えて株主として認められれば、株主の権利(配当金、株主分割、株主優待など)を得られます。 そのため、権利が欲しい投資家は、権利付最終日にかけて買い注文を出し、既に株主となっている投資家は、権利をもらうために売り注文を控えるようになります。

このため、売り株数よりも買いたい株数のほうが多くなり、株価が上がりやすくなります。

ただし、権利付最終日の翌営業日(権利落ち日)は、理論上、株主に配当などの権利を与えたことになるため、株価はその権利に値する価値分が下がるとされています。

もし、権利付最終日までに株価が割高な水準まで上がっていれば、権利落ち後に、理論上の下げ幅(配当株式分割の金額)以上に下がることもあります。

高値で買うと再び値上がりするまで時間がかかる場合もあるため、権利付最終日にかけての買い付けは、株価の水準に注意を払う必要があります。ただし、株価はその他の要因でも動くため、反して値上がりし続けることもあります。【お金の単語帳】