「運用報告書」投資信託の運用状況を知らせる書類

2023/04/06 06:00

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運用報告書とは、投資信託を持っている投資家(受益者)に運用担当者であるファンドマネジャーが決算期ごとに運用状況を知らせる書類です。投資信託の現状を図や表を使い、分かりやすい言葉で解説されています。 交付時期は投資信託によって違います。交付回数は、決算が年に1回の投資信託の場合は原則年1回、決算が年に2回以上(毎月分配型

運用報告書とは、投資信託を持っている投資家(受益者)に運用担当者であるファンドマネジャーが決算期ごとに運用状況を知らせる書類です。投資信託の現状を図や表を使い、分かりやすい言葉で解説されています。

交付時期は投資信託によって違います。交付回数は、決算が年に1回の投資信託の場合は原則年1回、決算が年に2回以上(毎月分配型など)の場合は、原則年2回の作成と交付することが法令で定められています。

運用報告書は2種類ある

運用報告書は「交付運用報告書」と「運用報告書(全体版)」に分かれています。「交付運用報告書」は、運用会社から受益者に必ず渡すことが法律で決められています。

主な内容は、投資家から集めた資金をどのような投資環境の中で、どんな商品を売ったり、買ったりしたのかなどの運用経過です。

また、その結果、基準価額はどのように動いたのか、費用はどれくらいかかったのか、分配金は出せるのかなどの運用実績も含まれます。さらに、現在の経済や投資環境を踏まえて、今後のどのように運用していくのかなどの方針も詳しく書かれています。

「運用報告書(全体版)」は「交付運用報告書」さらに詳細

「運用報告書(全体版)」は、「交付運用報告書」の内容を詳しくした書類です。実際に投資信託に組み入れていた全銘柄やどの国にいくら投資をしたのかなども分かります。

運用会社のウェブサイトに載せれば交付したとみなされるので、請求しないと送ってもらえません。

運用報告書は、受益者が運用成績の確認をするだけでなく、投資家がどの投資信託を買おうか決める際の判断材料としても活用できます 。【お金の単語帳】