子供が中学生くらいになると、スマホを買い与える場合もあるだろうが、スマホデビューさせるうえで親がやるべきことがある。最近では小学生でも自分のスマホを持つケースも珍しくない。10歳未満の子供が100万円以上、アプリゲームに課金した事例も──。トラブルを避けるために親は何をすればいいのだろうか?
やるべきこと1 親子で使用ルールを決めておく
子供の年齢に合わせて「アプリを勝手にインストールしない」「課金はしない」「課金はお小遣いの範囲でする」といったルールを決めるだけでもトラブルは起きにくくなる。
ルールを守るのは子供自身なので、親が決めたルールを伝えるのではなく、子供と話し合いながら決めるのが大切だ。
また、スマホに関する悩みやトラブルがあったときに親にすぐに相談できるよう、普段からコミュニケーションを取りやすい環境づくりをしたほうがいい。
やるべきこと2 アプリに課金できないようフィルタリング設定をする
特に小学生の場合、スマホの使い方をうまくコントロールできずに決めたルールを守れない可能性もゼロではないので、フィルタリング設定をしたほうが安心だ。
10歳未満の子供がアプリに100万円以上課金して、親の元に高額請求が届いた事例が、消費者庁の調査で分かっている(2022年(令和4年)版消費者白書)。こういった事態を防ぐためにも、フィルタリング設定は欠かせないといえよう。
フィルタリングでは、悪質サイトへのアクセスだけでなく、アプリなどへの課金も制限できる。
フィルタリング設定のやり方として、各スマホキャリアのサービスやフィルタリングアプリを使う方法がある。
たとえば、NTTドコモの「あんしんフィルター」では、年齢ごとに「おすすめ設定」があり、その中から自分の家庭に適したものを選べば細かい設定はいらない。特定の箇所だけカスタマイズもできる。
やるべきこと3 オンラインゲームなどに登録するときは親子のアカウントを分ける
子供が自分のスマホでオンラインゲームなどに登録するとき、親のアカウントを共有するのではなく、子供専用のアカウントを作ろう。
子供用のアカウントを作るのが面倒だからといって親のアカウントを共有すると、そこに登録されていたクレジットカードを使って課金してしまうことがある。
未成年が親の許可なく課金してしまった場合、課金を取り消せることがある。
ただ、オンラインゲームなどの場合は、子供が課金したことを証明するのが難しく、取り消しができずに返金されないケースもあるので注意したい。
文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
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