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投資の神様・バフェット氏が日本株に追加投資!注目されるセクターは?

2023/04/14 07:00

「投資の神様」とも呼ばれるウォーレン・バフェット氏が、日本株に追加投資を検討していると報じられた。市場への影響力が大きいだけに、報道後、日経平均先物や保有銘柄の総合商社に買いが集まった。バフェット氏の保有銘柄や今後注目されるセクターはどこだろうか? 日本株買い増し報道で日経平均先物、総合商社が急騰 4月11日、日本経済

「投資の神様」とも呼ばれるウォーレン・バフェット氏が、日本株に追加投資を検討していると報じられた。市場への影響力が大きいだけに、報道後、日経平均先物や保有銘柄の総合商社に買いが集まった。バフェット氏の保有銘柄や今後注目されるセクターはどこだろうか?

日本株買い増し報道で日経平均先物、総合商社が急騰

4月11日、日本経済新聞の単独インタビュー記事でバフェット氏が日本株に追加投資を検討していることが報じられた。日経平均は80円ほど急騰し当日の高値まで買われる局面があった。バフェット氏が日本株で保有しているのは総合商社5社(伊藤忠商事 <8001> 、丸紅 <8002> 、三井物産 <8031> 、住友商事 <8053> 、三菱商事 <8058> )だ。総合商社はそれぞれ3〜5%高まで買われた。

バフェット氏による国内総合商社への投資が明らかになったのは2020年8月。それぞれ発行済み株式の5%超を保有したことが判った。現在は保有比率を7.4%まで高めている。22年のインタビューでは将来的に9.9%まで買い増しを検討していると発言している。

投資理由は好業績にもかかわらずPER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)といった投資指標が割安で、配当利回りは高く、割安感があるためだ。

さらに、総合商社は世界中のネットワークを活かして儲かる分野に集中投資するビジネスモデルで、バフェット氏が経営するバークシャー・ハサウェイと経営スタイルが似ており、将来のビジネスパートナーとしての可能性も挙げている。

投資が明らかになった2020年8月以来、丸紅、三井物産、三菱商事の株価は2倍以上に上昇しており、今のところ投資は大成功だ。

世界一の投資家の投資手法は、「優良企業を安く買う」

バフェット氏は2023年の世界長者番付で1060億ドル(約14兆円)の資産で世界5位だ。イーロン・マスク氏を筆頭に長者番付には創業者が多いが、投資家としてはトップで「世界一の投資家」とも言われる。

投資手法は長期に渡り安定したキャッシュフローを生み出す優良企業を株価が安いときに大量取得し、長期保有することで、長期間にわたり好フォーマンスを上げてきた。投資企業は「バフェット銘柄」として世界が注目し、市場への影響力は大きい。

バフェット氏の2022年末ポートフォリオは、アップル38%、バンク・オブ・アメリカ11%、シェブロン9%、コカコーラ8%などが中心だ。

バフェットは自分で理解できるビジネスモデルにしか投資しないため、アップル以外はテクノロジー企業の比率が低く、キャッシュを生み出す力が強い優良企業が並んでいる。ポートフォリオに占める日本株の比率は総合商社5社のみで高くはない。

しかし、米国企業以外では最大となる。

総合商社以外の注目セクターは「銀行、パルプ・紙、石油、鉄鋼」

バフェット氏は総合商社以外への投資については言及していない。ただ、東証が日本のPBR1倍割れ企業に対して、改善を企業に求め始めた。その流れが本格化すれば、商社以外にも投資を広める可能性があるだろう。

東証の33業種でPBRが低く、PERが低いセクターでは「銀行、パルプ・紙、石油、鉄鋼」などが該当し、PBR 0.7倍以下、PER 10倍以下だ。こうしたセクターは好業績で配当利回りも高く、「バフェット銘柄」が出てくるかもしれない。

文/編集・dメニューマネー編集部
画像・Twitter ( @WarrenBuffett )より

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