銀行員が窓口で1日働いていると、「もったいない」手数料を支払う人が多くいることに気づくという。その手数料は小さな工夫で安く、または、無料にすることができるそうだ。元銀行員が教える、もったいない窓口での手続きを確かめて、手数料を節約しよう。
ネットでできる手続きを窓口でしている
窓口で手数料がかる手続きの多くがネットでできるし、待ち時間がかからず早く済む。
メガバンクの3行──三菱UFJ銀行(三菱FJフィナンシャル・グループ <9999> )、三井住友銀行(三井住友フィナンシャルグループ <9999> )、みずほ銀行(みずほフィナンシャルグループ <9999> )──で同じ銀行の口座に振込をする場合、窓口では300円以上の手数料がかかるが、ネットでは無料だ。また、たとえネットができなくてもATMなら窓口より安い。
たとえばみずほ銀行で3万円以上振り込もうとすると、窓口では手数料が660円かかるが、ATMなら330円、ネットなら無料だ。他行宛の場合も、ネットなら適用条件によっては無料。手数料はかかる場合もでも、320円で済むなど、窓口より手数料は抑えられる。
このほかにも、住宅ローン一部繰り上げ返済手数料は窓口とネットとで大きく異なる。三菱UFJ銀行や三井住友銀行では窓口で1万6500円、みずほ銀行では窓口で3万3000円かかるが、ネットだと無料になる。
使わない口座をそのままにしている
「使わない口座があっても別に問題ないのでは?」と思うかもしれないが、それは間違いだ。一定期間使われていない口座には「未利用口座管理手数料」が引き落とされるケースがあるからだ。
三菱UFJ銀行では、2021年7月1日以降に開設され、一定期間使われていない普通預金口座に、年間1320円の「未利用口座管理手数料」が課せられるようになった。
使わない口座に対して手数料を払うのはもったいない。しばらく使っていない口座があれば整理・解約しよう。
通帳やカードをなくす
通帳やキャッシュカードをなくし、再発行をする人も意外といる。再発行には手数料が必要で、三井住友銀行では1件あたり1100円の手数料がかかる。
物をよく失くす人は紙の通帳をやめ、Web通帳に切り替えるとよいだろう。
文/編集・dメニューマネー編集部
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