自動車を2台保有している家庭などで、自動車保険を2本以上契約しているなら、見直すことで保険料を年間で数千円節約できるかもしれない。注目すべきは「特約」だ。見直すと無駄が省けるかもしれない3つの特約について、保険販売員に聞いてみた。
なお、文中に挙げた節約できる保険料の目安は、ダイレクト保険(30代男性・軽自動車・ゴールド免許・割引等級14等級)での見積もりをもとにしている。
見直したい特約1「弁護士費用特約」──弁護士に相談でき、裁判費用が補償されるが……
事故にあった時などに弁護士に相談した時や、裁判になった時の費用がカバーしてもらえる「弁護士費用特約」は、1つ契約しておけば十分だ。
本人だけでなく、家族の車で交通事故に遭ったときにも補償してくれるからで、2台以上の保険契約がある人は、特約は1つにまとめれば年間約2,000~3,000円節約できる。
見直したい特約2「人身傷害補償」──歩行中や他人の車に乗っている時の補償
ケガや死亡で受けられる「人身傷害補償」も、弁護士費用特約と同じで、契約1本で入っていれば、2本目は不要だ。契約車に乗っているときはもちろん、本人や家族が契約と別の車に乗っている、または歩いているときの交通事故も対象になるからだ。
2台以上契約するなら、「搭乗中のみ補償特約」にすれば、保険料は年間1,000円ほど抑えられるだろう。
見直したい特約3「個人賠償責任特約」──日常で起こる賠償問題への補償
交通事故に限らず、日常生活で起こる賠償問題への備えになる「個人賠償責任特約」も、契約ごとにつける必要はないという。
2本契約すれば、補償額が増えるメリットもあるが、通常1契約でも1億~無制限と十分な補償がついていることが多いので、いずれか1台の契約にまとめられる。年間約2000円のムダを減らせるだろう。
見直す際には注意点もある
見直す際の注意点は、「どの契約に特約をつけるか」である。いずれの特約も、補償を受けられる人は「車の主な運転者」を基準に決まるからだ。
たとえば、子供の契約に特約を付けていると、別居になり家族状況が変わった時に補償を受けられなくなることもあるので気をつけたい。
ただ、こうした特約のムダ(複数加入)を見直せば年間1万円以上も節約できる可能性がある。一度確認してみてはどうだろうか。
文/編集・dメニューマネー編集部
(2023年4月16日公開記事)
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