ニュースなどで「アカウンタビリティーを果たす」や、「アカウンタビリティーを問う」という文章を見たり聞いたりしたことはないでしょうか。政府や大企業、国際機関などに求められることが多い「アカウンタビリティー」は、日本語(漢字)ではどう書くのでしょうか。
AIに求める動きも出始めている「アカウンタビリティー」
アカウンタビリティーは英語で“accountability”と書き、直訳すると、「責任(があること)」です。ニュースでは、「政府にアカウンタビリティーを求める」といった形で使われています。
最近では、チャットGPTなどのAI(人工知能)に対しても問われる動きがあります。アメリカ商務省が4月11日、AIのアカウンタビリティ〜に関するメカニズムに「規制当局の関心が高まっている」と指摘したそうです。
国立国語研究所「外来語」委員会は、アカウンタビリティーを「説明責任」と言い換えることを提案しています。意味として「行政や企業などが社会に対して、事業に関する情報をいつでも開示し、説明できるようにしている責任」と解説しています。
委員会は手引きの中で、「行政や経営の分野を中心に1990年代半ばからよく使われるようになった語。2000年代になって『説明責任』と言い換えることが一般的になりつつある」と説明。
その上で、「説明責任」という言い換えだけでは十分に伝わらないと思われる場合は、「説明責任(情報をいつでも開示し説明できるようにしている責任)」などと説明を付けることなどの配慮も効果的と解説しています。
AIに説明責任を求める声は今後、高まりそうです。特にチャットGPTは月間のアクティブユーザーが1億人を超えたといいますし、さまざまな分野で活用されていることから、政策に影響を与えるのは避けられないと考えられているからです。
アカウンタビリティーは「説明責任」
前出の委員会は、用例の中で「法外な役員報酬や説明責任の欠如に対する批判が高まっていた」という文を示しています。
文/編集・dメニューマネー編集部
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