起業する同僚や友人から「インキュベーションを活用する」という話や、社内で「インキュベーションを受けよう」といった提案を聞いたことはありませんか?インキュベーションは、日本語(漢字)ではどう書くのでしょうか。
企業が増えたことで盛んになったインキュベーション
インキュベーションは英語で“incubation”と書き、直訳すると孵化(ふか)になります。経済用語として日本語に取り入れられました。卵をかえす「孵化」から転じて、 新規事業の立ち上げを支えながら育成するサービス・活動のことを「インキュベーション」と言います。
1990年代半ばに新興企業(ベンチャー)が急速に増え、支援する施策も盛んになったことで、「インキュベーション」も多く使われるようになりました。
国立国語研究所「外来語」委員会は、インキュベーションを「起業支援」と言い換えることを提案しています。意味として「新規に事業を起こすことを支援すること」と解説しています。
委員会は手引きの中で、「『孵化器』の意味から、起業支援を行う機関を指す意味に転じた『インキュベーター』は『起業支援機関』などと言い換えることができる」と解説しています。
また、「インキュベーション」や「インキュベーター」を、施設や機関の名称に含む場合も多くあり、この名称を引用する場合も必要に応じて説明を付与することが望まれるとも解説しています。
インキュベーションは「起業支援」
前出の委員会は、用例の中で「産業界との共同プロジェクトや起業支援などを手掛ける学外連携推進室を六月に発足させた」という文を示しています。
文/編集・dメニューマネー編集部
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