通勤・通学などで使う交通系ICカードの中には、クレカと連携するとポイントが貯まるものと、貯まらないものがある。せっかくなら、ポイントがつくクレカをと、つかないクレカがあるのだ。
Suica連携でポイント1.5%還元
主に首都圏で利用されるSuicaの利用者は、JR東日本 <9020> の子会社ビューカードのクレカ「JRE CARD」がポイントを貯めやすい。
貯められるのはJRE POINT。オートチャージで1.5%のポイントがつくほか、JRのきっぷをネットで予約、決済すれば付与されるポイントは3%。モバイルSuicaで定期券を買っても3%のポイントがつく。
Suicaを使っている人なら、「ビックカメラSuicaカード」もお得だ。貯められるのはビックポイントとJRE POINTで、還元率はそれぞれ0.5%だが、両方あわせれば実質1%相当だ。モバイルSuicaへチャージした場合1.5%のポイントが付与される。
ビックカメラで買い物すれば、ビックポイントが現金払いと同じ10%もらえるほか、JRE POINTも最大1.5%貯まる。
PASMOオートチャージでポイント1%
Suica同様、首都圏で使えるPASMOの利用者が注目したいのは、東急カードの「TOKYU CARD ClubQ JMB PASMO」だ。
定期券の購入やオートチャージの際に1.0%のTOKYU POINTがつく。さらに東急グループの店で買い物をすれば還元率は2~3%にもなる。
ICOCAで定期券を買うと1.2%ポイント付与
関西圏を中心に使われているICOCA利用者は、リクルートのクレカ「リクルートカード」を使うと高い還元率でポイントが貯めやすい。リクルートカードはポイント還元率が比較的高いことで知られる、ポイ活好きには常に注目されるカードだ。
定期券を買うと1.2%貯まる。貯められるポイントはリクルートポイントで、ホットペッパーグルメやじゃらんなどのサービスで使える。
このほかにも、JR西日本 <9021> の「J-WESTカード」はチャージ時に1.5%のWESTER ポイントを貯められる。
manacaと連携、利用額によってポイントが3倍に
愛知・岐阜両県を中心に使われているmanacaなら「wellow card」(ウィローカード)だ。名古屋市交通局、名古屋交通開発機構のクレカで、manacaと別にクレカを持つこともできるし、一体型の「wellow card manaca」も選べる。
貯まるポイントは「暮らスマイル」。オートチャージ時の基本ポイント還元率は0.5%だが、カードの年間利用金額に応じて還元率がアップする。50万円以上ならポイントは1.5倍だ。
新規入会・利用で7000ポイントもらえるキャンペーン中なので(9月30日まで)、はじめるなら今かもしれない。
SUGOCA連携のクレカで関西への運賃が割引に
九州で使われているSUGOCAにはJR九州 <9142> のクレカ「JQ SUGOCA」があり、切符や定期券の購入、チャージ時のポイント還元率は0.5%だ。貯まるポイントは「JRキューポ」。
会員限定の割引切符もあり、たとえば博多~新大阪間が通常1万5600円のところ1万4700円と900円お得になる。
Kitacaの連携クレカはイオンでお得
北海道で使われているICカード・Kitacaと連携した「イオンカードKitaca」は、チャージ時に0.5%のWAONポイントが付与される。イオン系列店での買い物はポイントが2倍になる。
Kitacaなど交通系ICカードをつくるにはデポジット(500円)がかかるが、このクレカなら不要。年会費も条件なしで無料だ。
4月からの新生活やコロナ対策緩和などで交通機関の利用頻度が増えた人も多いのではないだろうか。交通系ICカードを上手に使って通勤・通学をお得にしよう。
文/編集・dメニューマネー編集部
【関連記事】
・「メルカリ活用術」断捨離しておこづかいを!
・ANAとJALの株主優待を徹底比較!おすすめはどっち?(外部)
・絶対避けたい!「老後破産」特集
・積立NISAを始めるタイミングは2023年がベスト?(外部)
・人気シリーズ「銀行員が教える」