投資で資産を増やしたい

おさえておきたい重要投資テーマ3選──GWの出費増、人手不足、インボイス

2023/04/27 07:00

2023年のゴールデンウィーク(GW)はマスク着用が緩和され、インバウンドが増え、人流がコロナ前の水準に回復する期待がある。 GWは相場が閉まるため、投資についてゆっくり考えるのに最適な時間だ。GW後に話題となりそうな投資テーマ3選を紹介しよう。 テーマ1「GWの出費増」──三越伊勢丹、イオン、すかいらーくなどに注目

2023年のゴールデンウィーク(GW)はマスク着用が緩和され、インバウンドが増え、人流がコロナ前の水準に回復する期待がある。

GWは相場が閉まるため、投資についてゆっくり考えるのに最適な時間だ。GW後に話題となりそうな投資テーマ3選を紹介しよう。

テーマ1「GWの出費増」──三越伊勢丹、イオン、すかいらーくなどに注目

GWに見込んでいる予算の平均は昨年比約1.7倍の2万7870円だ。調査会社「インテージ」による15歳から79歳の男女を対象とした調査で分かった。

GWの過ごし方で多かったのは「自宅で過ごす」が34.9%(前年比2.7ポイント減)、ショッピングが23.5%(3.6ポイント増)、外食18.9%(1.3ポイント増)、国内旅行14.4%(2.0ポイント増)となった。

海外旅行は前年比約2倍になっているが、まだ1%程度と低い。コロナで生活スタイルが変化し、今年のGWも自宅でゆっくりしたい層がある程度多い。

GW中は、日本各地の観光地やショッピングモールのにぎわいなどが報道されるだろう。消費に関する統計も4〜5月は好数字が期待できそうだ。

消費関連、外食、旅行関連など経済リオープンで買われた銘柄にはあらためて注目だ。三越伊勢丹 <3099> 、イオン <8267> 、すかいらーく <3197> 、KNT-CTホールディングス <9726> などを見ておきたい。

テーマ2「人手不足・賃上げ」──パソナ、パーソル、ビジョナルに注目

世界的に問題化しているインフレ問題。これは、ロシアのウクライナ侵攻などによる原燃料高がきっかけとなった。足元では人手不足による賃金インフレの問題が表面化してきている。2022年10月からインバウンド(訪日外国人観光客)の受け入れ緩和、2023年4月からは最大のインバウンドである中国人観光客の規制も緩和された。

日本の観光地やショッピングエリアにはインバウンドが目立ちはじめている。宿泊、小売、サービスなどコロナ禍で社員やバイトを減らした業種での人手不足だけでなく、全体的な産業での傾向として当てはまる。

政府もインフレ対策として経団連などにインフレを超える賃上げを要請した。人手不足とともに賃上げが今後話題となりそうだ。人材派遣、人材紹介、人材育成、求人広告などにメリットがありそうだ。パソナグループ<2168>、パーソルHD<2781>、ビジョナル<4194>などに注目したい。

テーマ3「インボイス制度」──マネフォ、インフォマートなどに注目

インボイス制度が2023年10月1日から導入される。消費税の処理・納付にかかわる新たな仕組みだ。

法人や個人事業主が仕入税額控除を受けるためには、適格請求書(インボイス)の発行・保存が必要となる。消費税率や消費税額を「8%対象」と「10%対象」に正確に分類し、消費税が正確に納入されることを目的としている。法人や個人事業主にとっては、業務負担が増える。

インボイス制度をきっかけに、請求書のやり取りや管理の効率化など、経理面での電子化の動きが強まり、経理業務全般のDX化が進展するとの期待が高まるだろう。

会計ソフト、統合ソフト、電子商取引システムなどにメリットがありそうだ。マネーフォワード <3994>、インフォマート <2492>、データ・アプリケーション <3848>などに注目しておきたい。

文/編集・dメニューマネー編集部

※ 本記事は市場で投資家に注目されている重要テーマと、その関連として取り上げられることがある銘柄を紹介するのが目的であり、投資を推奨する意図はありません。

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