ゴールデンウィーク(GW)に旅行などで家を空ける人も多いでしょうが、空き巣対策をしないと家に帰ってきたとき、出先で作った思い出が台無しになるかもしれません。空き巣などの侵入窃盗は、5月が最も多く(警視庁2022年発表)各自治体が旅行などでGWに家を開けるときは、空き巣対策をするように注意喚起しています。どのような防犯対策が有効なのでしょうか?
防犯対策1 補助錠をつけて家への侵入をあきらめさせる
ドアや窓につける補助錠は、空き巣対策として効果的です。空き巣犯からすると、侵入に時間がかかると通報のリスクが上がるため、補助錠に気づくと侵入をあきらめる可能性があります。
空き巣は下見をして侵入しやすい家を決めて犯行に及ぶといわれています。外付けタイプの補助錠なら、防犯意識の高さのアピールにつながり、空き巣のターゲットから外れるかもしれません。
最近は、賃貸物件につけられる補助錠もたくさんありますが、無断でつけるとトラブルになる恐れがあるため、必ず管理会社や大家さんに連絡してから設置してください。
防犯対策2 防犯砂利を敷いて音が鳴るようにする
通りや隣家から見えにくい勝手口や大きな窓は空き巣に狙われるリスクがありますが、防犯砂利を敷くことで、侵入したときに音が鳴るため、空き巣が犯行をあきらめる可能性が高まります。
ただし、防犯砂利は大きな音がするため、隣家から騒音のクレームがくることがあります。また、ガラス製の防犯砂利だと、砕けて子どもやペットがケガをする恐れもあります。
侵入者は通るけれど家族は通らない場所に敷く、天然石や溶岩など割れにくい素材を選ぶといった工夫をしてください。
防犯対策3 通帳と印鑑とカードは分けてしまう
通帳や印鑑を隠すときは、見つかる前提でいくつかの場所に分けてしまうことが大切です。「ここならバレないだろう」と考え、通帳や印鑑、カードなどを一ヵ所にしまうのは危険です。
空き巣はたんすや衣装ケース、冷蔵庫、仏壇などあらゆる場所を探します。使っていない服のポケットやカバンの中、本棚なども安全ではありません。
通帳を盗まれて預金を引き出されても、銀行によっては補償があります。しかし、通帳と印鑑を同じ場所にしまうなど過失があると、補償を受けられない場合もあるので注意が必要です。
また、空き巣に家を荒らされるのを防ぐため、あえて見つけやすい引き出しの中などに「おとり現金」を数万円置いておくのも一つの方法です。
空き巣に入られると、現金を奪われるなどの実害はもちろんですが、ちょっとした物音や足音にも恐怖を覚え、自宅で気が休まらなくなるなど、心理的な影響もはかりしれません。ほんの少しの対策で空き巣を防げることもあるので、GW前に防犯について改めて考えておきましょう。
文・木崎 涼(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
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