厚生労働省 や自治体などが、障害者の自立と社会参加を目指し提唱しているノーマライゼーション。障害者も、障害のない人も支えあい暮らしていく社会を目指す「ノーマライゼーション」ですが、日本語(漢字)ではどう書くのでしょうか。
これからの社会に重要なノーマライゼーション
ノーマライゼーションは英語で“normalization”と書きます。これまでの福祉は、障害者 を一般社会から引き離して、特別扱いしていました。対して、ノーマライゼーションは「すべての人が同じ人として普通に生活を送る機会を与えられるべき」という、新しい福祉の考え方を提唱する単語です。
この考え方に基づいて、福祉環境をきめ細かく整備していこうとする場合は「福祉環境作り」と言い換えると分かりやすいです。
国立国語研究所「外来語」委員会は、ノーマライゼーションを「等生化」と言い換えることを提案しています。意味として「障害のある人も、一般社会で等しく普通に生活できるようにすること」と解説しています。
委員会は手引きの中で、「これまで『共生化』と言い換えられることが多かったが『共生』は、人間と野生動物との共生、多民族間の共生など、使われる分野が広くなりすぎて、分かりにくくなる問題がある。どの言い換え語を使う場合も、当面は説明を付与するなどの配慮が必要である」と解説しています。
また、委員会は「話し言葉では『等しく生きる社会の実現』のような言い換えも、耳で聞いて分かりやすい」とも解説しています。
ノーマライゼーションは「等生化」
前出の委員会は、用例の中で「養護学校との情報交換や等生化の理念を教職員や保護者、地域などに浸透させることを提言するものとみられる」という文を示しています。
文/編集・dメニューマネー編集部
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