「老後破産」するかどうかは、定年を控えた50代から決まる可能性があり、次の3つの行為を今の自分がやっているとしたら、老後の生活に困ってしまうかもしれません。
NG行為1 子供にお金をかけすぎている
子供にお金をかけすぎている人は、老後破産しやすいといえます。
子供が18歳の場合、国公立大学なら授業料と入学金で240万円以上、私立大学なら400万円程度かかります(「私立大学等の2021年度入学者に係る学生納付金等調査結果」文部科学省が実施)。
子供を一人暮らしさせている場合は、子供への仕送りもあわせると国公立大学で560万円以上、私立大学なら720万円以上になります。
老後資金の準備ができていない人は、子供にアルバイトを増やしてもらう、奨学金を借りてもらうなどの対策をとったほうがよいかもしれません。
NG行為2 収入に見合わない生活をしている
収入に見合わない生活をしている人は、50代後半から役職定年で年収が落ち、老後資金を早いタイミングで使ってしまう恐れがあります。
役職定年がある会社の場合、給与が25%以上減った人がおおよそ7割です(「50代・60代の働き方報告に関する調査報告書」 公益財団法人ダイヤ高齢社会研究財団 2018年7月実施)。
現時点で派手な生活をしていると、収入が落ちた時点で生活できなくなる危険もあります。役職定年になる前に、生活費を減らすなど先を見越して対策をしておきましょう。
NG行為3 ボーナス払いで住宅ローンを組んでいる
ボーナス払いで住宅ローンを組んでいる人は、急にボーナスが減ったり、支給されなかったりするとローンの返済が滞ってしまうかもしれません。
50代のボーナス支給額は年間126万円と、30代や40代の100~110万円より高いです(「ボーナス平均支給額の実態調査【最新版】(冬・夏、年代別、職種別の賞与)」 doda 2022年8月実施)。
ボーナスは法律で10%を超えた減額が規制されている給料と異なり、業績悪化などを理由に減らせます。
50代はボーナスが高い分、減らされやすいので、もしものときのことを考えて、住宅ローンのボーナス払い分だけは完済しておきましょう。
文・北川真大(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
(2023年5月4日公開記事)
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