大学の先生が詐欺集団を壊滅させる爽快ストーリー『カモのネギには毒がある』

2023/05/05 10:00

「鴨が葱を背負って来る」という言葉がある。鴨の肉はネギと相性が良く、 食べられる鴨が葱を背負ってやって来たら好都合だということだ。”カモネギ”などと略されるこの言葉をもじったタイトルの『カモのネギには毒がある』は、経済学者で、大学で教える主人公が自ら詐欺集団などに乗り込み、行動経済学の知識などを駆使して追い詰め破滅へと

「鴨が葱を背負って来る」という言葉がある。鴨の肉はネギと相性が良く、 食べられる鴨が葱を背負ってやって来たら好都合だということだ。”カモネギ”などと略されるこの言葉をもじったタイトルの『カモのネギには毒がある』は、経済学者で、大学で教える主人公が自ら詐欺集団などに乗り込み、行動経済学の知識などを駆使して追い詰め破滅へと導くというストーリー。昨今の詐欺集団、企業のやり口も学べる、痛快な物語だ。

独自の経済理論でペテン師たちに立ち向かう

カモのネギには毒がある
『カモのネギには毒がある』(甲斐谷忍・画、夏原武・原案/集英社、既刊4巻、タップするとAmazonに飛びます)

『LIAR GAME』の甲斐谷忍さん(画)と、『クロサギ』や『正直不動産』の夏原武さん(原案)のタッグによる本作の主人公・加茂洋平(かもようへい)は、経済的な弱者がだまされ損する社会を「カモリズム」と名づけた天才経済学者で、大学教員だ。マルチ商法の集団のメンバーになったり、高齢者を食い物にした悪徳企業に入社したりして、悪い奴らを追い込んでいく。その過程で詐欺の手口やだまされないためにできる対策も学べ、各エピソードの終わりではスッキリと爽快感が味わえる。

新型コロナウイルス感染症の影響で、日本の貧しさはさらに加速し、給付金詐欺や悪質なマルチ勧誘などの被害があとを断たない。詐欺の被害にあった人の多くは、「まさか自分が──」というショックを受けることが多い。彼らの多くは気づかないうちに、詐欺師のカモになっているのだ。詐欺師は人の心の弱い部分に入り込み、言葉巧みに金銭をむしり取っていく。リアルの世界では、加茂のように弱者の味方になってくれる人などいない。

自分が”カモ”にならないためには、詐欺のやり口や、社会のルール、法律について、少しは知っておいたほうがいい。そのためには、こうした漫画を読むのが手っ取り早いだろう。

文/編集・dメニューマネー編集部

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