家出少女などの社会問題、貧困問題などを取材し続けるノンフィクションライターの鈴木大介氏が原作・原案を担当する漫画『ギャングース』。アウトローな世界に足を踏み入れた3人の少年が主人公の漫画作品だ。貧困を長年追ってきた原作者だからこそ、リアルな描写がたびたび登場し、考えさせられるエピソードも少なくない。
ギャングとマングースで『ギャングース』

主人公の少年3人は、犯罪者だけをターゲットにして、強盗(タタキ)を行なっている。
たとえるなら、詐欺師をだます詐欺師の活躍を描いた『クロサギ』(小学館、夏原武著)のようなものだろうか。タイトルの『ギャングース』は「ギャング」と「マングース」を合わせた造語で、犯罪者をターゲットにする主人公たちを、ハブ(蛇)の天敵のマングースにたとえているようだ。
犯罪者たちが主人公たちにやられる姿に、スカッとした気分になりそうだが、やっていることは犯罪行為。認めていいわけでも、評価していいわけでもない。
だが、さまざまな貧困を取材して数々の著書を出してきた、鈴木大介氏の作品だからこそ、リアリティーがあり、日本の貧しい部分を感じ取れなくもない。
本作は完結したのは2017年のコロナ以前だが、それから6年経った2023年の今、日本の貧困はさらに深刻なものになっている。フィリピンのルフィのような人物まで現れており、普通の学生や少年たちが「闇バイト」として犯罪に手を染めているのが現状だ。
ノンフィクションライターだからこそ考えられたであろう、リアルなエピソードを目撃してほしい。
文/編集・dメニューマネー編集部
【関連記事】
・「コストコ」徹底活用法!
・ポイントが貯まる・使える!dポイント投資のススメ(外部)
・1分で楽しめる「お金のクイズ」
・ブラックリストでも作れるクレジットカード5選!(外部)
・50代のためのイデコ活用講座