50代で貯金がない人でも、早いうちから対策をすれば老後破産を防げます。今は老後資金がまったくなくても50代からできる対策が3つあります。

対策1　今まで払っていた子供の教育費は全額貯金に回す

子供が独立したら、大学卒業まで払っていた教育費を全額貯金に回しましょう。

50代になれば子供が大学を卒業する年齢です。大学の教育費は、国公立大学の授業料だけでも年間50万円以上、私立大学なら100万円以上かかります。

52歳から教育費を貯金に回せば、60歳で800万円以上貯まります。

対策2　住宅ローンを可能な限り繰上返済する

住宅ローンがある人は、できる限り繰上返済をしましょう。10年以上前に住宅ローンを借りた場合、住宅ローン金利は1％前後あります。

住宅ローンの平均借り入れ年齢は40歳前後で、35年でローンを組んでいる場合は50代でも25年以上、残りの返済金額はおおよそ2,000万円で毎月8万5,000円程度の返済が必要です。

繰上返済をしなければ、75歳前後までローンの支払いがあります。 できれば65歳までにローンを完済できるように繰上返済しましょう。

対策3　保険を見直して毎月の負担を減らす

50代になれば備えるべきリスクは30代や40代と変わってくるので、保険を見直しましょう。

子供が独立すれば、死亡したときのリスクは小さくなります。

医療保険をかけているなら病気のリスクを考えて解約しないのが無難ですが、生命保険や収入保障保険は見直す余地があるでしょう。

文・北川真大（ファイナンシャル・プランナー）
編集・dメニューマネー編集部
(2023年5月8日公開記事)

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